ラオスでの「教育」についての課題

ー　ラオスに出店しやすい状況になっていったのですね！
そうですね。物件は、ラオスで食品の輸出入や貿易を営んでいる会社がカフェを開いていたところです。その会社で日本から輸入している食材を扱うことができ、周囲に焼鳥店がなかったため、2021年3月に業態変更して出店しました。
消防や保健所の許可を取得するのはスムーズだったのですが、人材の定着に関しては現在も苦戦しています。

ー　具体的にお伺いできますか？
保守的な若者が多いため、外国の料理を作ることに興味を持つ人が少ないことと、教育制度があまり発達しておらず識字率などが高くないため、オペレーションの確立が難しいことですね。メニュー名を読めなかったり、複数人分の調理をする際に食材の分量を1人前から算出できなかったりするので、そちらの教育が今後の課題です。

ー　海外進出を検討している飲食店オーナーの方にアドバイスをいただけますか？
イチから自分だけで海外事業を立ち上げることはもちろんできますが、情報収集のための時間と莫大なお金が掛かります。現地で既に飲食店を経営しているパートナーと組むことで、海外での成功に導いてくれる存在になると思います。

「居酒屋 正」の今後の展開・夢とは

ー　今後の展開を教えてください。
今回オープンした焼鳥店では、抹茶などの「和」の食材を取り扱っています。こちらを皮切りに、ラオス国内で和業態の店を展開していきたいと構想しています。

ー　最後に「夢」は何ですか？
私はさまざまな国で飲食店に関わる業務を経験し、海外だからこその遠回りや苦労をたくさんしてきました。今後進出される方には最短ルートで海外進出をしていただきたいです。そのために物件探しから食材の調達、実際の運営までを一括でサポートできる飲食店のプロ集団を集めた会社を設立することが夢です。

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