ベトナム在住者であれば一度は目にしたことがあるであろう「L.I.V」。
ベトナム在住日本人向けのフリーペーパーとして、ホーチミン・ハノイ・ダナンで毎月発行されています。
今回は「L.I.V」の代表、荘真希さんにお話を伺いました。
記者:ベトナム進出までの簡単な経歴を教えてください。
荘氏:私は、祖父が台湾人、祖母がベトナム人の父と、ベトナム人の母の元、日本に生まれ、日本で育ちました。
所謂、「越僑」なんです。
そのため、家の中ではベトナム語、学校などの外では日本語という環境で育ちました。
学校卒業後は、日本で防災メーカーの通訳や内装業、夜のお店の経営などを経て、約6年前にベトナムに移住。
ベトナム国内のフリーペーパーの営業などに勤務し、2015年に独立、「L.I.V」を立ち上げました。
記者:ベトナムへ移住したきっかけは何ですか?
荘氏:自分自身のルーツであったことが大きな理由です。
高校卒業後に1年間ベトナム留学をしていたのですが、家庭内でベトナム語には耳が馴れていたので、半年も経てばベトナム語を話せる様になりました。
しかし、当時の日本ではベトナム語の需要がなく、ならば英語を勉強しようとニュージーランドへ留学。
そうして言語スキルを磨き日本へ帰国しましたが、たとえ3か国語が話せても高卒というところがネックとなり、なかなか仕事が見つからず、友人の内装屋さんの手伝いなどをしていました。
その後、東京の防災メーカーの通訳へと転職。
語学力を駆使して働いていましたが、「このまま一生サラリーマンをやっているのもなぁ・・」と考える様になり、自分のルーツであるベトナムへ行くことを決めました。
記者:独立のきっかけは何ですか?
荘氏:知人に「ベトナム国籍なら起業した方がいい!」と言われ、「何をしたらいいだろう?」と考えながらフリーペーパーの営業の仕事をしていました。
そんなとき、ダナンでナンパした女の子が「ダナンつまらない!」と言うのを聞き、ダナンの魅力が伝わるようなフリーペーパーを作れたらと思うように。
アメリカでは日本語や英語のフリーペーパーが全国的に流行っていたので「どうせならベトナムでも全国紙にしよう」と思い、ベトナムの他のフリーペーパーと被らない面白い情報や生活に密着した情報誌として「Live In Vietnam」という意味を込めた「L.I.V」を立ち上げました。
記者:独立後の不安はありませんでしたか?
荘氏:凄くありました。月刊の情報誌は作成に1ヶ月約50万円かかります。
しかし貯金は200万円。
当初は「3ヶ月でダメだったら大人しく就職しよう」と思っていました。笑
しかし、運良く広告クライアントが増えていき、発行から4ヶ月後には黒字に。
お陰様で、今も変わらず「L.I.V」を発行できています。
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