マレーシアはイスラム教が国教のため、飲酒に関して制限があるという印象がある。
確かにスーパーなどでは酒類は店内の一角にあるスペースに目立たぬように置かれている。
しかし多民族国家であるため、中華系・インド系マレーシア人は宗教や生活習慣が異なることから、コミュニティによっては飲酒にオープンなエリアもある。
マレーシアの急速な発展に伴い、富裕層や外国人が多いエリアには「酒場」「居酒屋」というよりも、最新トレンドを意識したスマートでクールな「レストラン&バー」が台頭してきている。
名門ホテルのフード部門を渡り歩いたホスピタリティのスペシャリストであるドム氏(Mr.Dom)。
彼がマネージメントを務めるバー&レストランSorrok(ソーロック)を訪ね、クアラルンプールにおけるフードビジネス事情などの話を伺った。
–初めまして。まず最初に簡単な経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?
はい。
2005年からホスピタリティビジネスに従事しました。
クアラルンプール市内の5つ星ホテルのレストラン部門で8年勤務し、その後シンガポールのイタリアンレストランへ。
1年後にマレーシアに戻りクアラルンプールの5つ星ホテルで勤務。
その後(今の)直属のボスから声をかけていただき、2017年11月からSorrokの現在のポジション(マネージャー)に就きました。
–Sorrokとホテルでの勤務における一番の違いはなんですか?
店の全てを自分でコントロール(マネージメント)する、という点ですね。
ホテルで働いていた時とはかなり違いますが、新しいことを学び経験できるのは非常にやりがいがあります。
–Sorrokは周囲の喧騒と比べると非常にシックで落ち着ける雰囲気ですね。
イメージとしてはホテルのラウンジをそのまま切り取ったような印象です。(いわゆる日本でいう”しっとりとしたバー”)
※周囲には大音響で音楽を流すスタイルのレストランやバーが多い
ありがとうございます。
そうですね、マレーシアの多くのバー&レストランはどちらかというと、そういった感じのところが多いかもしれませんね。
これは(私の)ボスの考えでもあるのですが、(この辺りは)ファミリー層が多いため、バーであるのはもちろん、ゆったりとリーズナブルで上質な食事ができる環境をお客さまに提供することをコンセプトにしています。
–なるほど。”バーだけではない”ということですね。となるとお客様の比率やメニュー構成などが気になるのですが。
メインは食事というお客様が約6割となっています。
メニュー構成もマレー・チャイニーズ(マレーシアの華僑による伝統料理)と、西欧風を元に独自にアレンジしたものが中心になっています。
また来客比率ですが、ローカルが65%、西欧、日本、韓国、アラブなどからが35%です。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介