マレーシアで暮らしていると、至るところで抹茶が目に付きます。
スーパーには必ず抹茶のお菓子が置かれていますし、ファミリーマートの抹茶アイスも有名になりました。
デザートのかき氷でも、抹茶味は定番の味となっています。
もはや抹茶は老若男女に愛される「国民食」の仲間入りを果たしたと言えるでしょう。
ですが私達日本人からすると、こちらで作られた抹茶デザートはどこか味が違うと感じるものです。
日本のチェーン店がメニューそのものの味を再現出来ないように、やはりこちらで注文する抹茶メニューも同じく、どこか違和感があります。
マレーシアの若者が足繁く通う「Nana’s green tea」。
本格的な抹茶パフェや抹茶ラテが味わえるカフェとして絶大な人気を誇っています。
Nana’s green teaは株式会社七葉が日本で展開する、抹茶・緑茶のデザートを中心に提供するカフェです。
上海やシンガポールなど海外にも積極的に店舗を展開しており、ここマレーシアでもクアラルンプールに2つの店舗を出店しています。
Nana’s green teaは抹茶のデザートや飲み物の他にも、和食をメニューに置いています。
コンセプトは日本の伝統や食文化を伝えることとされており、店舗の細部にまで日本らしいテイストが織り込まれています。
テーブルや椅子は和風のもので統一されており、客席は障子戸をイメージしたついたてで仕切られています。
全体的にゆったりとした空間が作られていて、落ち着いて食事が楽しめるのです。
ここクアラルンプールの最大級モールで、スターバックスの隣に店舗を構えています。
Nana’s green teaでは、日本の店舗と同様に「和食セット」を頂くことが出来ます。
「和食セット」には日本で人気のチキン南蛮や照り焼き、親子どんぶりなどの定食にドリンクが付いています。
お米は玄米、ポテトサラダなどこれまた日本と同じくサイドメニューが付くという徹底ぶり。
お味噌汁と一緒に提供されるのも嬉しい限りです。
飲み物は多くのメニューから選ぶことができ、抹茶や抹茶ラテと組み合わせることも可能です。
広いモールの中でひときわ目立つオシャレなロゴの看板が目印です。
店舗は外から中が見える設計になっていますが、上手に客席が隠されていました。
メニューが外に立て掛けられており、確認しつつ中に入ります。
奥の一人席に通されると、やはり適度な空間がありリラックス出来ます。
多くのメニューがありますが、どれも日本人が大好きな定番食で嬉しくなります。
日本でも人気のチキン南蛮定食をオーダー。
店員さんにチキンかビーフか尋ねられました。
チキン南蛮は独特のタルタルソースとジューシーでかつふんわりした食感が特徴です。
ここが満足出来るものか試してみたかったのです。
運ばれてきた料理は、見た目にも美しく、香ばしい匂いが日本で食べた定食を思い出させます。
結論から言うと、チキン南蛮のソースと中身共に、しっかりと日本の味を再現していました。
お味噌汁やポテトサラダも日本のものと遜色無かったです。
今まで和食と言うと多少違和感を感じていたのですが、Nana’s green teaカフェの和食はほぼ日本に近い味が提供されていると感じました。
客層は在マレーシアの日本人や中華系ばかりではなく均等に取り込めているようです。
多くはビジネスマンでしたが、マレー系もインド系も、また観光客の白人層も、和食と抹茶のドリンクを楽しんでいるように見受けられました。
和食メニューを豊富に取りそろえることで全ての層が利用出来ることと、カフェにも食事にも使える店舗設計、この2つが功をなしているように思えます。
抹茶と和食、という日本が持てる強みを存分に生かした「Nana’s green tea」。
日本で受けているものをそっくりそのまま海外で展開させることは非常に難しい中、見事に成功させているその手法は素晴らしいものではないでしょうか。
店舗名:Nana’s green tea
http://www.nanasgreentea.com/
住所:6,Pavillion Kuala Lumpur,1668,Jalan Bukit Bingtang,Southgate Commercial Center,55100
電話:+603-2113 0081
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