日本の大手洋菓子チェーンのシャトレーゼ。昨年、シンガポールに海外1号店を出し、シンガポールでは現在4店舗を展開しています。7月初旬にオープンしたばかりの、チャイナタウンポイント店には1日1000人以上の客足があり大繁盛。店はフランチャイズ経営だそうで、オーナー夫人のティナさんにお話を伺いました。
ーシンガポール人の友人が「チャイナタウンポイントに最近できてすごい流行っているケーキ屋さんがある。他の店を圧倒するぐらい勢いがあるんだよ!」と連れてきてくれたんです。シャトレーゼさんのことだったんですね。
シャトレーゼは中国の上海にも出店されましたが、当店の状況をみていると、個人的に私は中国よりシンガポールの方が人気が高いと思います!
ー客層は。
ここはチャイナタウンの中心地にある有名なショッピングセンターですので、中国、台湾、韓国などの観光客も多く訪ねますが、客層の9割以上はシンガポール人と見ています。一番忙しい時間帯は、平日のランチどき。正午から3時までの間ですね。次にオフィスで働く皆さんの仕事が終わる夕方以降も忙しくなります。
ー人気商品は。
一番人気は、シュークリームです。シンガポールでは「クリームパフ」と一般的に呼ばれます。1日に平均900個売れています。ケーキだとイチゴのショートケーキ。シンガポールは暑い気候なので、アイスクリームも、非常に人気があります。
ー品揃えが豊富なのも魅力的ですね。でも、あまり出ない商品って(笑)。
黒豆のパウンドケーキは、見た目的にちょっとわかりにくいので(笑)。ゆっくり浸透していけばいいと思います。
ー和菓子や和洋菓子も売れますか?
はい。和菓子が好きなシンガポール人も結構いますよ。特に日本を旅行した人がある人で、和菓子のファンになったという人なんかもいます。
ー出だし好調な理由とは。
日本のケーキは見た目がかわいくて華やかで種類も多いので、消費意欲をそそるのではないでしょうか。それにふんわりしていて柔らかい。シャトレーゼは、日本で製造したものを特殊な技術を使った冷凍方法で直輸入していますから、日本の卵や牛乳を使っているのでメイドインジャパンの品質がそのままシンガポールで楽しめるのも、大きな人気の理由だと思います。
ー価格戦略的にもいい線いっているのでは。
価格は本社が決めているので私がお話することは難しいですが、シンガポールの一般消費者にとって、わりと手頃で買いやすい価格になっているのかもしれないですね。
ーなぜシャトレーゼのフランチャイズ店を手掛けようと?
夫の実家は、アバロンの輸入・卸を主業にしていますが、夫は日本のケーキが大好きで。それで人のつながりで、シャトレーゼの経営陣を紹介していただき、日本に研修に行きました。来年早々には、ブギスとタンジョンパガー界隈に、それぞれ出店する計画です。ただ、目下の悩みはスタッフの確保ですね。
「今日は夫が他の仕事で店に出れないので、朝10時〜夜10時まで働きます」。疲れた顔を見せずに終始笑顔でお店の最前線に立つ、妊娠中のティナさん。ケーキの販売が楽しくて仕方ない様子でした。
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