カフェのデザインは、基本的には韓国で多くの建物を造ってきた経験をもつカクさんがしている。
自転車をデコレーションするアイデアを導入したのも彼だ。
「私自身は特に自転車好きというわけではないですが、建設中に村のあちこちに壊れた自転車が放置されているのを見かけ、思いつきました。長く愛用して捨てられなかった自分の自転車がカフェでかわいいオブジェになっているのを見ることは、村の人たちがカフェに愛着をもつきっかけにもなっているんですよ。」
そして、この自転車だらけの外観が集客に大きく役立った。
オープンして間もない時期に、たまたま通りかかった有名モデルがSNSに写真をアップしてそれが若者の間に拡散。
一気に客が増えたのだ。
「MOTはミャンマーで初めて成功したコミュニティカフェではないかと個人的には思っています。韓国でもこれだけ成功しているところはないんじゃないかな」と嬉しそうなカクさん。
インレー湖は10月以降、乾季に入り、観光客が押し寄せるシーズンを迎える。
日本人はボート観光が主流のインレー湖だが、欧米人にはサイクリングを楽しむ人も多い。
サイクリングではMOTがある道はメインのコースのひとつだ。
さらなる盛況が期待できるだろう。
そうなると逆に、コミュニティカフェとしての役割を果たすのが難しくなってくるかもしれない。
MOTカフェの今後は、ミャンマーにおけるコミュニティカフェのあり方を占う試金石になるのかもしれない。
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