サラダや漬物、よく見ればキムチもある。
インドネシアではキムチはよく知られた惣菜だ。
もちろん、これらも取り放題。
デザートや果物、ドリンクもある。
「インドネシアの料理は惣菜が少ないから、そういう意味でもハナマサは便利なお店です」
肉を焼くベラが、ふとそんなことを口にした。
これは現地メディアも時折指摘していることだが、インドネシア料理は油と炭水化物が多い。
要は米飯と揚げ物ばかりなのだ。
しかしハナマサには魚もあるし、野菜もある。
なお、この食べ放題には時間制限という概念がない。
腹を満たせばこれ以上店にいる理由はないから、時間制限を設けるだけ無駄なのだろう。
インドネシアのハナマサは、アルコールの提供は行わない。
「確かベラさんは酒飲む人でしたよね?」
「ええ、イスラム教徒ですけれど。
お酒を飲むイスラム教徒だって、ちゃんといるんですよ」
「日本の焼き肉食べ放題の店は、酒が出てくるのが普通なんですよ」
「ああ、それは私も日本の生活を経験しているから知ってます。
でも、ここでお酒なんか出すと飲酒運転が増えちゃうかも。
それにハナマサは純粋に焼き肉を楽しむところであって、お酒を飲むような店じゃないですし」
デンパサールのハナマサの利用料金は、焼き肉のみの場合は大人ひとり17万8500ルピア(約1,400円)。
これに10%の税が加算される。
しゃぶしゃぶも同額だ。
決して高い値段ではない。
現地のミドルクラスの感覚で考えても、月に1度の家族サービスに行く店と考えれば割と妥当な額ではないか。
ただ、注意点がひとつ。
インドネシアは熱帯の国だから、食中毒防止のためにも肉はしっかり中まで焼くべきだ。
このあたりは、食事中にもベラに数度指摘された。
「日本人って、あまり肉を焼かずに食べるのが好きですよね。
でもインドネシアでそれをやったら、お腹壊しますよ」
【参考・画像】
Hanamasa
【店舗情報】
名称ːHanamasa
住所ːJl. Drupadi no. 49, Renon, Denpasar 80235, Indonesia
電話ː +62 361 264960
Webːhttps://www.hanamasaresto.com/
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