インドネシアと陸上で国境を接するのはマレーシアとパプアニューギニアのみだ。
そのため、マレーシアとパプアニューギニア以外からは飛行機でアクセスすることになる。
LCCも含めると、さまざまな航空会社を利用できるが、その中で最も使い勝手の良い便は何か、という問題はナンセンスだろう。
どの航空会社を選ぶかというのは、人それぞれの都合で決まる。
しかしそれを差し引いても、近年のガルーダ・インドネシア航空の躍進は目覚ましい。
一昔前までのガルーダ・インドネシア航空といえば、サービスが悪くてよく墜落するというイメージだった。
一時期、欧州では乗り入れが禁止されていたことがあるほどだ。
しかし、それはもはや過去の話。
最近ではサービスが大幅改善され、名のある格付け会社から五つ星評価を獲得している。
そのガルーダ・インドネシア航空が、中部国際空港からジャカルタへの直行便を就航させた。
インドネシアの都市部を走る自動車の9割以上が、日本メーカーの製品と言われている。
これが二輪車ならなおさらで、ツーリング愛好家がハーレーダビッドソンに乗っている場面を除けば、登場するのは日本企業の社名だ。
スズキ、ヤマハ、カワサキ、ホンダ。
これらの社名を聞いたことのないインドネシア人はまずいない。
しかし考えてみれば、スズキ、ヤマハ、そして四輪車のトヨタは日本の中京圏に本社を置く企業である。
愛知県豊田市からジャカルタへ出張に行く場合、あるいはインドネシア側の社員がジャカルタから豊田市へ出向く場合も、中部国際空港-ジャカルタにフライトがあれば便利だ。
3月23日、ガルーダ・インドネシア航空は名古屋とジャカルタをつなぐ直行便を開始した。
この便は、中京圏の重工業地帯に所在する企業にとっては極めて大きな意味合いを帯びる。
それまでは中京圏からジャカルタへ出張するとなれば、東京か大阪の空港へ行くか、第三国での乗り継ぎ便に甘んじるしかなかった。
それが直行便の登場で、中京圏企業関係者にとっての利便性が比較的に向上する。
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