近年、マレーシアにおける寿司への人気は、一時のブームではなく定番化しつつある。
様々な理由はあるが、国民の7割近くを占めるイスラム教徒(モスリム)の存在も大きい。
実際に、大手回転寿司チェーンのすし金(Sushi King)は店舗単位で順次ハラル認証の取得を進めている。
しかし、RM5-6(約135-162円)程で経済飯と呼ばれるご飯とおかず(魚や野菜炒め、揚げ物など)を食べる事が多いローカル人にとっては、未だに日本食はやや高価で特別な食事となってしまう事もある。
マレーシアでは、中間層以上のお客さんが多い回転寿司店。
その中でSushi Mentai(スシ・メンタイ)は「クオリティはそのままにお手頃価格で食べられる寿司」を掲げ、ローカルエリアへの出店を続ける。
今回は実際に足を運び、そのクオリティや雰囲気などをチェックしてきた。
Sushi Mentaiの公式サイトには「日本食は特別なものではありません。(当社が)直輸入した食材を中心に、手頃な値段でお楽しみ頂けます」と記してある。
また、Mentaiとは明太子に由来している。
マレーシアでは、明太子をベースにしたマヨネーズやソースなどが人気で、炙り寿司のトッピングや焼き物のソースなどアレンジメニューとして使用される事が多い。
中間層以上の客層をコアとしている日本食、回転寿司チェーンと比べると、Sushi Mentaiのメニューの価格帯はフルサービスとは思えない程安い。
回っている寿司は一皿1-2貫で黄色皿RM1.8(約48円)、赤皿RM2.8(約75円)の二種類のみと絞ってある。
黄色皿のネタはいなり寿司、玉子などだが、赤皿はエビ、サーモンなどの魚介もある。
また、単品の刺身、定番のサーモン、ホッキガイ、タコなど4-5切れ(4-5 Pieces)でRM8.8(約237円)程度から食べる事ができる。
この価格は、中間層向けの一般的な日本食レストランのおよそ半額だ。
厳しいクオリティコントロールが必要となる魚介類を扱っていながら、他店の追従を許さない価格帯で消費者に提供しているのは驚きだ。
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