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【ミャンマー】ヤンゴン郊外に続々とオープンする本格中国料理店

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突然だが、中華料理と中国料理の違いをご存知だろうか。

大まかに言えば、日本では中国の料理を日本人の好みに合わせて変化させたものを中華料理、中国の味そのままのものを中国料理と呼ぶそうだ。

ミャンマーの中華料理とは

ミャンマーには昔から、ミャンマー風にアレンジした中国由来の料理を出す店が多い。
文頭で述べた分け方で言えば中華料理店の方だ。
代表的な料理は、野菜と鶏肉ないしは豚肉をトマト味で甘辛く炒めたもの。
地理的に近い雲南料理の影響が強いが、本場より辛さは控えめで、雲南省と国境を接するミャンマー側のエリアに住むシャン族の料理ととても近い。

ミャンマー“中華”の代表格チャーハン。たいていのミャンマー料理店のメニューにもある
ミャンマー“中華”の代表格チャーハン。たいていのミャンマー料理店のメニューにもある

2010年代半ばまで、このようなミャンマー風中華料理を出す店は、中流家庭が休日のちょっとした贅沢に利用するレベルのレストランに多かった。
そういった店では、中華料理と並んでタイ料理も同じメニューに載っている店が目に付いた。
また、ミャンマー中華の大型店は結婚式の披露宴会場としても広く利用されてきた。

結婚式の披露宴会場にもなる大型中華レストラン
結婚式の披露宴会場にもなる大型中華レストラン

こうした庶民にとっての「ちょっと贅沢」な中華料理店に対し、高級ホテルの多くには高価格帯の本格中国料理店が入っており、中華系の血筋を引く場合も多いミャンマーセレブの外食場所となっていた。

2000年代までは、5つ星クラスのホテルには必ずと言って良いほど高級中国レストランがあった
2000年代までは、5つ星クラスのホテルには必ずと言って良いほど高級中国レストランがあった
この記事を書いた人(著者情報)

maki_itasaka

日本でのライター業を経て、上海(中国)およびハノイ(ベトナム)にて計8年にわたり、現地日本語情報誌の編集に従事。同時に、日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブにも寄稿するかたわら、取材コーディネートや企業リサーチにも携わってきた。ヤンゴン在住4年目。

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