記者:どのようなお客様がいらっしゃいますか?
喜多氏:今まではベトナムの日系建設会社がメインでしたが、現在はローカル会社を代理店に持ち、営業範囲を広げています。
記者:ベトナムで苦労したこと、大変なことは何ですか?
喜多氏: ベトナムで浄化槽の設計・製造をすると商品がコピーされてしまうので、設計は日本、製造は現地の日系企業に委託しています。
それでもコピー商品は出回っており、見た目は同じような形なので仕組みも分からないまま、価格のみでローカル会社を選ばれている企業もあります。
弊社の技術をより多くの方に知ってもらうため、現在ではホーチミンとハノイで、大学や企業に向けて浄化槽のシステムについてセミナーを無料で行っています。
多くの方々に浄化槽に関する知識や技術を知ってもらうためのセミナーでしたが、一生懸命話を聴いてくれる学生さんを目の当たりにして、弊社スタッフの意識や取り組みも変わりました。
はじめは浄化槽の仕事について、汚い仕事というイメージを持つスタッフが多かったのですが、セミナーを通して「人の役に立っている大事な仕事」という認識を持つようになったのです。
また、技術者の教育については苦労しています。
教えられた通りの流れで仕事はできるのですが、応用するのが苦手なようです。
応用力を身に付けるには、できるだけ多くの場数を踏むことが必要ですので、とにかく経験させ、失敗しても怒らず、繰り返しトレーニングをするようにしています。
記者:次のビジョンは何ですか?
喜多氏:ベトナム国内においては、ホーチミンとハノイをメインに営業をしていますが、南部のカマウと北部のハイフォンにも代理店を構え、更なる販売促進を目指しています。
ミャンマーのマンダレーではJICAの案件化調査を行っており、実証化試験に向けて動いています。
今後の営業展開としてはフィリピン・マレーシア・スリランカなどの新興国を視野に入れています。
私個人としては、とにかくベトナムで実績を作り、浄化槽のエキスパートを育てていきたいですね。
記者:これからベトナム進出を検討されている方へのアドバイスはありますか?
喜多氏:企業に関しては他国での海外進出成功例を、そのまま実行しても成功するとは限りません。
実際にその土地に適した進め方を学ぶ必要があると思います。
個人の場合、ベトナムで働くことは自身の色々な発見になると思います。
記者:ありがとうございました。
近年、ベトナムでは海や川の汚染問題がよく取り上げられているので、「オカムラベトナム」さんの取り組みがさらに広がり、環境改善につながることを期待しています。
■OKAMURA VIETNAM CO.,LTD
住所: No.70, Street 11, An Phú, District 2, TP.HCM(ホーチミンオフィス)
R.401, 46 Linh Lang, Cong Vi, Ba Đinh, Ha Noi(ハノイオフィス)
電話番号:028-2253-4088
メール:info.vietnam@okamura-industry.co.jp
URL:www.okamura-industry.co
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