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【シンガポール】大阪焼肉WA DON-DONリージョナルマネージャーインタビュー(後編)

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ー 席数はどのくらいありますか?

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2号店の「大阪焼肉WA Don-Don Singapore」

鈴木氏:2号店は38席です。1号店は36席です。

 

ー 1号店と2号店でコンセプトに違いはありますか?
鈴木氏:はい、1号店は大衆的で気軽なイメージです。

高級店というよりは、来店しやすいようにガチャガチャした感じを出しています。

1号店は、ハイカウンターと言って、カウンターが高くしてあり、回転率を上げています。

広さも違います。
1号店は、2号店に比べて少し狭いです。

1号店は、回転数で収益が上がっています。
最初からそのようにやろうと思っていました。
それがはまってきています。

2号店は、少しグレードを上げて高級感を出しています。
またローテーブル、ローカウンターにしていて、ゆっくりしてもらうような空間を作っています。

内装にも工夫があります。
ビジネスの話し合いでも使えるような落ち着いた雰囲気にしています。

また、1号店にはない、高級な日本酒をたくさん仕入れています。

シンガポールは、今日本酒ブームです。
だからビジネスの話し合いなどでは、高級な日本酒がたくさんオーダーされることも珍しくありません。

日本人の方向けというよりは、ローカルの方の趣向にコンセプトを定めています。

また、週末には家族連れなどでゆっくりしたいお客様が多く来店してくれます。

 

ー 定める軸がぶれないことが大事なんですね?
鈴木氏:そうですね、どんな層のお客様に向けてサービスを提供するのか、という軸ですね。

1号店は、おいしい焼肉をかしこまらずに気軽に食べたいお客様に対してのサービス。
2号店は、味も雰囲気も追求し、特別な時間を過ごしたいお客様に対してのサービスです。

そしてブランド・家賃・収支を考えて、どのくらい利益を出すかが大事だと思います。

これは日本も同じなんですけどね。

コンセプトに対して客単価が取れないといけないですよね。
そこでメニューをすごく良くするのか?違う方向で武器を出すのか?を考えます。

僕は、2号店は日本酒と和牛の盛り合わせを軸に考えています。

面白いことに、駐在日本人はあまり興味を示しませんが、ローカルの方は好んで注文してくれます。
日本酒もバンバン飲んでくれます。

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厳選された日本酒の品ぞろえ

2号店では、「軸」がうまくはまっています。

同じメニューでも1号店より2号店の方が、客単価が高いです。
お客様の滞在時間が、1号店よりも20~30%長いのも要因の一つだと思います。

 

ー 1号店に対して、2号店の回転数はどう違いますか?
鈴木氏:回転、回転だと難しいので、だいたい19時~22時に食べてもらって、その1回転の間に利益を確保するように計算しています

2号店は団体のお客様が多いです。
12名くらいの予約が入ることも多く、そのようなお客様が、ゆっくりしてくれて客単価を上げてくれています。

ー 1号店と2号店の客単価は、それぞれどのくらいですか?
鈴木氏:1号店は85SGD~90SGD(約6,715円~約7,110円)で、2号店は110SGD~115SGD(約8,690円~約9,085円)ですね。
日本酒をたくさん飲んでいただくと、客単価は上がります。

日曜日は家族連れが多いので、お酒があまり出ないため、2号店でも90SGD(約7,110円)くらいのときもあります。

 

人件費について

ー スタッフに支払う給料は、日本で支払うよりも高いですか?
鈴木氏:日本人のスタッフには、日本よりも給料を高く払っています。
政府は、ローカルのスタッフをなるべく雇用させる方針なので、日本人だけ雇うわけにはいきません。
積極的にローカルのスタッフも雇用しています。

店舗が増えたときには、初めは日本人のスタッフがマネジメントして、それをローカルのスタッフにシフトチェンジしていきます。

やはり日本人の感覚と、現地ローカルスタッフの感覚は違います。
日本人に染み込んでいる細やかな心配りや、仕事に対する真面目さは、ローカルスタッフに教育していくことが必要です。

そういう意味で、はじめに日本人スタッフがマネジメントして、そのやり方をローカルスタッフに教えてあげるようにします。

こうすると、日本の細やかなサービスや、仕事に対する姿勢をローカルスタッフが受け継ぐことができるので、サービスの質を落とさずに、ローカルスタッフを自然と増やすことができます。
だから店舗を増やすごとに、ローカルスタッフが増えて、自ずと人件費は下がっていきますね。

 

ー 人件費について「 日本人スタッフに日本よりも高い給料を払っている理由」と、「 ローカルスタッフにはいくらぐらい払っているのか」を教えてください。
鈴木氏:今後は日本人スタッフにそれぞれマネージャーとして働いてもらい、日本人のサービスをローカルスタッフにも行ってもらう為です。

ローカルスタッフの給料は、パートタイムが時給12SGD(約948円)スタート。
フルタイムは、面接してその子のレベルによって、月給2,200SGD~3,000SGD(約17万3,800~約23万7,000円)で決めています。

この記事を書いた人(著者情報)

最上 清子

東京目黒区在住です。本業は歯科医をしています。

文章を書くことが大好きで、2018年に日本WEBライティング協会認定試験で、WEBライティング能力検定1級を取得し、企業様からの依頼で、記事のライティングをしています。

海外旅行が大好きです。特にアジアの中ではシンガポールが好きで、機会があれば住みたいと思っています。

趣味:海外旅行 文章を書くこと 古本屋巡り お洒落なカフェに行く事

 

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