【長距離鉄道】
タイにはバンコクを拠点とする長距離鉄道網があり、その総距離は約4000kmにも及びます。
路線は北線・東北線・東線・南線の4つ。
なんと、南線はバンコクからマレーシアのバタワースまでと国境をまたぎます。
さらに、タイからマレーシアを経由してシンガポールまで行く、イースタン・オリエント・エクスプレスと呼ばれる国際列車も走っています。
タイの長距離鉄道は主要路線の1つ、北線で総距離約751kmと東京から岡山までの約732.9kmに匹敵する距離なので、時間がかかることから寝台列車が一般的です。
一方、日本では、新幹線の開通から寝台列車の利用はほとんどなくなってしまいました。
現在でも定期運航している寝台列車は、東京から香川県の高松までと、東京から島根県の出雲までをつなぐ路線のみです。
後は観光列車として期間限定で走っています。
今回は日本の定期運航している寝台列車で共通区間となる東京から岡山までと、バンコクとタイ北部の中心都市チェンマイを結ぶ北線(約751km)で比較します。
日 本(東京~岡山):1万1,100円
タイ(バンコク~チェンマイ):約2,740円(761バーツ)
※日本はフルフラットシートの「ノビノビ座席」の価格。タイはエアコン付きの下段のベッド価格。上記は最安値
日本の約4分の1です。
バンコクからチェンマイまでは約11時間要しますが、東京から岡山までは約8時間で行くことができます。
3時間ほどしか所要時間が変わらないのであれば、約4分の1の運賃で行けるタイの寝台列車の方がお得ですね。
【長距離バス】
運賃を抑えたいときに、利用する人が多い長距離バス。
日本では、鉄道よりもはるかに安く目的地に行けます。
タイではどうでしょうか?
チェンマイよりもやや北に位置し、タイ北部の主要都市の1つであるチェンライとバンコク間の約800kmで比較します。
日本では東京から広島までが当てはまります。
日 本(東京~広島):1万1,000円
タイ(バンコク~チェンライ):約2,956円(821バーツ)
※上記は最安値
日本の約3分の1です。
タイも日本も所要時間はほぼ同じ約10時間ですが、日本の約3分の1の価格で目的地にたどり着けます。
チェンライに行く時はぜひ利用したいです!
バンコクからチェンライまでの長距離バス利用者が多いのも、リーズナブルな価格設定につながっているのでしょう。
タイには、昼食が付いているお得な長距離バスもあります。
【飛行機】
タイの国土面積は約51万4000㎢で、北部は東にラオス、西にミャンマーと国境を接し、南部はマレー半島の半分以上を占めるほどの広さを誇ります。
その広さは、日本の国土の約1.4倍。
日本は南北に長い国ですが、タイも同様です。
時間に余裕がない場合は、飛行機での移動を検討したくなります。
今回も北部の主要都市、チェンマイまでで比較します。
チェンマイは飛行機だと直線距離で約600kmです。
日本は東京~広島が約640kmですので、この区間が良さそうです。
日 本(東京~広島):1万1,803円
タイ(バンコク~チェンマイ):5,359円
※上記金額は、手数料や燃油サーチャージを含めた最安値。タイの国内線は日本で購入した場合の価格のため、日本円のみ記入
日本の約2分の1です。
約600kmの距離を5,000円強で移動できるのであれば、時間に余裕があっても快適に移動できる飛行機を利用したくなります。
タイはLCCの乗り入れが多く、ASEAN地域のハブ空港としても世界的に有名です。
そのため、航空券が安く購入できると言われています。
交通費を抑えたい場合でも、タイ国内の長距離移動は飛行機を検討材料に入れて良さそうです。
すべての交通機関において、タイの方が安いという結果になりました。
全体を見ると、日本よりも2分の1、3分の1程度の価格差が多い中、市内移動では路線バス、長距離移動では鉄道が破格の安さということが分かりました。
とにかく交通費は安く抑えたいというときは、ぜひ参考にしてください。
※交通費は季節や日によって異なるだけでなく、突然変更になる場合があります。実際に利用する際は、事前にご確認ください。
※価格は当社調べ
※1タイバーツ=約3.6円で計算
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介