ヤンゴンに本社を構えるWorld Street Myanmar Yathar Co., Ltd.(以下、yathar/ヤター)は、インターネット関連企業が参加する国際会議「The Internet Conference 2019」(以下、InterCon)の選ぶ「Top 50 Tech Companies Award」を受賞し、2019年10月に開催された「InterCon Dubai」で表彰されました。
陣頭指揮するyatharの経営陣3名(日本人2名、ミャンマー人1名)に取材しました。
yatharとは2018年4月に開始したグルメプラットフォーム。
ミャンマー版「食べログ」のようなもので、WEBサイトやスマホアプリからログインでき、約4000もの飲食店の検索や訪問者コメントを閲覧できます。
Facebookと連動してログインできるのが特徴の1つで、店の予約やレビューの投稿、友だちのフォロー、おすすめの店やメニューのシェア、お得なクーポンやキャンペーン情報の獲得などもできます。
もちろんLINE、Twitterなど他のSNSへのシェアも可能です。
特筆すべきは、最先端の人口知能(A.I.)マッチング機能を搭載している点。
Facebookの投稿やyatharでの口コミ、現在地などの情報を元に、ユーザーの嗜好や場所に合わせて、専用のコンシェルジュのようにおすすめの店をピックアップしてくれます。
使えば使うほど精度が増していくので、本人も驚くような新しいグルメと出会うことができる可能性も。
さらに、ミャンマー語だけでなく英語、タイ語、日本語、中国語…と計100ヶ国語に対応する多言語機能も搭載します。
ミャンマー国内のみならず、ASEAN周辺国やこれからミャンマーを訪れる外国人などにとっても母国語で飲食店情報を探せる、非常に便利なプラットフォームです。
2019年3月からは「yathar Magazine」というオウンドメディアも運営しており、週5本程度の「食」に関する記事をコンスタントに掲載しています。
例えば「ヤンゴンで夜景のキレイなルーフトップバー10選」などの特集記事の他、吉本興業が地域密着型プロジェクトとして、各国各地方で芸能活動を展開する「住みます芸人」のミャンマー担当コメディアンによる連載が人気とのこと。
ミャンマーにはローカル企業が展開する類似サービスや、シンガポールから進出した草分け的存在の競合アプリがあるにもかかわらず、A.I.機能や多言語機能などの優位性を武器に、一気にメジャーな存在に。
yatharスタートからわずか1年弱で、ミャンマー国内でダウンロード数、MAU数(Monthly Active Users、月間アクティブユーザー数)ともにNo.1という快挙を遂げました(同社調べ)。
外食産業に関するミャンマー国内有数のネットワークを構築し、ミャンマー飲食業界の活性化に大きく貢献していると注目を集め、2019年に「InterCon」で表彰されたというわけです。
同社CEOで共同創業者である市川俊介さんは、「かなり以前からミャンマーでこのような事業をスタートさせようと決めていました」と説明してくれました。
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