2016年にマレーシア初となる店舗を首都クアラルンプール郊外のイオン シャーアラム店(AEON Shah Alam) にオープンした「築地銀だこ(株式会社ホットランド)」。
以降、順調に展開しており約1年ほどで7店舗となった(公式サイトより)。
こちらは日本人駐在員が多く住むエリアとして知られるモントキアラ(Mont Kiara)にあるショッピングモール、パブリカ(Publika)にある銀だこ。
耐熱ガラスの向こう側には日本でもおなじみのたこ焼きを焼いている光景。
しかも日本の店舗でも見かける半自動たこ焼き機まで導入されている。
「オリジナル」「てりたまマヨネーズ」「チーズ明太子」「ねぎだこ」と「お好み焼きそば」の5種類の定番アイテムの他に期間限定味もある。
客層としては場所柄日本人が多いのであるが、ローカルのマレーシア人も普通に買っている。
というのも、マレーシアでたこ焼き自体は珍しい日本食ではない。
築地銀だこが上陸する前から、スナックとしてショッピングモールの通路に並ぶストール(店ではなくて簡単な調理ができるスタンド)で売っているストリートフードなのだ。
ちなみに日本ではお祭りやイベントの際におなじみの屋台。
ここマレーシアで近年増加している販売形態は露店ではなく「フードトラック」。
名前からも想像がつくかもしれないが軽トラックを改造したおしゃれな屋台でB級グルメやスナックだけではなく、グルメコーヒーなども販売する。
もちろんたこ焼きもある。
ところでマレーシアのたこ焼きであるが、具には真っ赤な色をしたベビーオクトパス(中華風いいだこ?)が使われている。
さらに具には「チキン&チーズ」「えび」なども選べるようになっている(ただし何が入っていても名称は「たこ焼き」)。
またプレミアムたこ焼きを称する店では「サーモントラウト」「牡蠣」「季節限定のカニ」などの高級食材を惜しげもなく入れていることも。
実は日本から出店した築地銀だことマレーシアの他のたこ焼き店の1個あたりの単価はさほど変わらない。
それどころか先ほどのプレミアムたこ焼きの値段はなんと倍近い。
大きさもそんなに差はなく、つまりローカルスナックとしては決して安くないのである。
たこ焼き1個あたりの単価は以下のようになっている。
築地銀だこ 8個/RM15.9(約413円) 1個あたり約51円
モール内ストール 3個/RM5.5(約143円) 1個あたり約48円
イベント会場ストール 6個/RM22(約572円) 1個あたり約95円
以前に築地銀だこ店頭で焼き上がりを待っていた親子は「北海道に旅行した時にたこ焼きを食べた。なのでオーダーの仕方も味も知っている」と話していた。
ストリートフードとしてローカライズされていたり、訪日時に食べていたりと意外にもマレーシアで認知度が高い日本食なのである。
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