日本では新型コロナウイルスの感染が落ち着きを見せ始め、海外への展開を再び進めようとしている企業関係者も多いと思われます。
ASEANの中で、特にタイは日本企業の進出、在留邦人の数が最も多く、今後も日本経済にとって大きな市場であり続けることでしょう。
しかし、今日のタイの治安状況をみると、決して良くないことが分かります。
まず、タイ警察が発表した2019年の犯罪統計(日本外務省からの引用)によると、未遂を含む殺人が3210件、傷害が9323件、強姦が1771件、盗難が2万1302件、銃器・爆発物の不法所持で逮捕された人が2万761人、薬物関連の逮捕者が36万6758人などとなっており、人口比で考えても日本より高い水準を維持しています。
タイに住む日本人が巻き込まれる事案は窃盗や置き引きなどいわゆる軽犯罪が多くを占めますが、中には暴力的な被害に遭ったとの報告もあり、今日でも犯罪に対しては全般的な注意が必要です。
在タイ日本大使館の領事部によると、今年7月〜9月の間に報告があった邦人犯罪被害は3件あり、今年4月〜6月期の8件からは減少しました。
具体的なケースとしては、「パスポートや現金などを入れたスーツケースに鍵をかけて部屋に置いたまま外出したところ、鍵が壊されてお金を盗まれた」、「作業にやってきたホテル従業員に言われて部屋から出ているうちに盗まれた」、「日本からタイに入国した邦人が隔離施設と指定されたホテルの宿泊中、ホテル側にお願いした室内の虫駆除作業後に部屋に戻ったら、クローゼットに入れてあった財布からお金を盗まれていた」など金銭的なトラブルが多く報告されています。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介