【ベトナム】鹿児島県産の最上級和牛をハノイで！特撰黒毛和牛専門店「うしのくら」

記者：人気メニューについて教えてください。
上村氏：1つ目は「薩摩牛4％の奇跡フィレステーキ」120万ドン（約5,880円）です。
キメが細かく適度なサシで、厚めにカットしても柔らかいのが特徴です。

上村氏：2つ目は「雪コース」1人300万ドン（約1万4,700円）です。
特撰希少部位や人気メニューを含めたコースとなっており、中でもおすすめの部位は「カイノミ」と「フランク」です。
「カイノミ」はヒレに近いバラの部位となり、一般的に“上カルビ”と呼ばれる部分です。
適度に脂がのっています。
脂と赤身のバランスもよいので、1頭から数kgしか取れない希少部位となります。
「フランク」はカイノミと連結した部位で、お腹に近い方のバラ肉（外バラ）の一部です。
濃厚ですがクセがなく、柔らかい肉質なので脂っこいのが苦手な方にもおすすめです。

記者：ベトナムに進出して苦労したこと・大変だったことは何ですか？
上村氏：海外での外食事業は香港に続いて2店舗目でしたが、ベトナムは物件を決めてから考える時間がないことが大変でした。
いい物件を見つけても、その場で即決しなければすぐに他の契約者が現れ、契約を先越されてしまうのでその点はシビアだと感じました。
また、会社を設立した当時のベトナムのマーケット調査では霜降り肉より赤身肉の方が人気があり、価格帯に関しても「ベトナム人受けしないのでは」と不安がありました。
「ベトナムの方にも本物の和牛を食べて欲しい」という思いから、手探りでオープン時から3ヶ月はFacebook広告や知人からの口コミなどベトナム人マーケットへのアピールに集中しました。

記者：コロナ禍ではどんな取り組みをされましたか？
村氏：コロナ禍での出店となり、オープンが2ヶ月ほど遅れたのですが、その間はスタッフ教育に専念しました。
ロープレ研修を重ね、お客様のお出迎えから食事の出し方、お見送りの仕方など細かに指導を行いました。
その後のロックダウン（2021年7月24日〜9月21日の約2ヶ月間）では、ビジネスランチでも利用していただけるお弁当の販売を始めました。
ベトナム人のお客様から「お弁当よりも家族や友人と家で焼肉を楽しみたい」という意見をいただき、アラカルトメニューのデリバリー・テイクアウトも開始しました。

記者：次のビジョンは何ですか？
上村氏：まずはハノイでの多店舗展開に集中し、その後ベトナム全土への出店を目標にしています。
また、「九州プロモーションセンター」を日本企業の催事や物産展、食品や酒のポップアップイベントなどに利用していただき、ベトナム進出のお手伝いをできたらと考えております。

記者：ありがとうございました。

■うしのくら（Ushino Kura）
住所：44-4 Vạn Bảo, Ngọc Khánh, Ba Đình, Hà Nội
電話：1900 277298／+84 24 7777 768
営業時間：11:00～14:00、17:00～22:00（L.O.21:30）
URL：https://ushinokura.vn

※1ベトナムドン＝0.0049円で換算