7月1日よりタイランドパスによるタイ入国申請が撤廃となりました。
同時に、タイ国内で有効な医療保険の加入義務も廃止となり、ワクチン完全接種の証明書、もしくは渡航前72時間以内のRT-PCR検査(※)または専門機関による抗原検査の陰性証明書の提示によって入国後は自由にタイ国内で行動することができます。
大きな規制緩和となった今回のタイ入国条件の内容と、バンコクの現在の状況についてお伝えいたします。
(※)より正確な結果が得られるとされているDNAレベルの検査。鼻腔ぬぐい液、唾液、喀痰などによってウィルス の有無を確認。
今回は大きな規制緩和であったため、在タイ日本大使館のホームページでもいち早くタイランドパス撤廃と入国条件についてアップデートがありました。
以下その概要です。
《ワクチン完全接種をした人》
タイ政府認可のワクチンを規定回数接種した証明書を持っている人です。
タイ保健省が認可しているワクチンと規定の接種回数は、こちらで確認できます。
《ワクチン未接種/ワクチン接種未完了の人》
タイ保健省が認可しているワクチンを規定回数接種した証明書を持っていない人です。
6月23日、タイ政府の新型コロナ対策本部(CCSA)は、マスク着用の義務を撤廃しました。
ただし、重症化のリスクがある60歳以上の高齢者や基礎疾患、呼吸器に疾患がある人などは、撤廃前と同じくマスク着用が推奨されています。
また、新型コロナ感染者や濃厚接触者が他人と接触する際には、マスクを常に着用しなければなりません。
では、現在のバンコクではどうでしょう。
BTS(バンコクの主要エリアを走る高架鉄道)の電車内ではもちろんほぼ100%の着用率ですが、街を歩いていても、ほとんど以前と変わらず、みんなマスクを着用しています。
マスクを嫌う欧米人でも、タイ在住者と思われる方はしっかり着用しています。
新型コロナの感染予防が習慣になっていることもありますが、今までずっと外出時に着用していたマスクをいきなり外して歩くのに抵抗を感じるようになってしまっていることに気付きます。
ただ、慣れているとはいえ、この炎天下でマスクはやはり息苦しいものです。
人の少ない屋外などでは、マスクをしないように戻していきたいと思います。
タイは観光立国なので、経済は観光に頼るところが大きいです。
そのため、コロナ禍は致命的で、今後はどうなることだろうと心配な2年を過ごしてきましたが、街にはバックパッカーや観光客が戻ってきました。
多くの観光客がタイ観光時に愛用するゾウ柄のパンツ姿の外国人を、よく見かけるようになりました。
また、バンコク名物の渋滞や朝のBTSの満員電車など、日常が戻ってきたことを実感でき、なんともうれしくなります。
最後の難関であったタイランドパスと医療保険の加入が撤廃され、ワクチン完全接種証明書を提示すれば新型コロナ流行前と同じように入国後自由に行動できるようになりました。
ワクチン未接種でも、渡航前72時間以内に受検したRT-PCR検査または専門機関による抗原検査の陰性証明書の提示で入国できます。
バーやカラオケなどのナイトライフも6月からすでに解禁となっており、今回の規制緩和で本格的に昼夜賑やかなバンコクに戻りつつあります。
しかし、オミクロン株が重症化しないこともあり、自宅療養の人が多いようです。
ここ最近はタイ全土で2500人前後の新規感染者数となっていますが、実際はもっと多いと考えられます。
タイ入国に際して医療保険加入義務はなくなりましたが、渡航者はなるべく医療保険に加入し、引き続き予防に務めることが大切です。
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