−イギリス人にもベトナム料理は人気ですか?
—リー:近年とくに、テレビの料理番組の影響もあって人気になっています。
イギリス人も食に冒険を求めているんです。
ありきたりの食材やメニューではなく、ちょっと変わったアジア料理を食べてみたい、作ってみたいという好奇心から挑戦してくださる方も多い様子。
人気料理番組では、ベトナム料理を作るだけでなく、実際にベトナムに旅行するものもあるんですよ。
ホリデーにベトナムに行ってみたい!
それならまずはベトナム料理店に行ってみよう、というような感じで、お越しいただけているのだと思います。
−ベトナム料理はたくさんのアジアのハーブを使いますよね。ベトナムから取り寄せているのですか?
—リー:取り寄せることもありますが、9割はイギリスで栽培されたものですよ。
新鮮で美味しいです。
イギリス人はハーブを料理に使うこと、食べることには比較的慣れていますからね。
ただベトナム料理では、フォーなどに生のハーブをそのまま入れて食べますから、そんな食べ方は初めてかもしれませんね。
−リーさんはベトナムのどちらのご出身ですか?
—リー:ベトナム南部です。
−南部というとホーチミンあたりでしょうか?日本人の旅行先としてとても人気ですが。
—リー:そうです!ホーチミンですよ。
首都のハノイよりホーチミンの方が面白いという旅行客の方は多いと思います。
なんといっても賑やかですからね。
たくさんのお土産屋さんもあります。
−ではAn Nam Restaurantのメニューは南部のメニューが多いのでしょうか?
—リー:いえ、北部と南部の料理をうまくミックスさせています。
伝統的なベトナム料理、美味しいものを味わってほしいですから、どれも満遍なくメニューに取り入れています。
−フォーは北部の料理だと聞きましたが。
—リー:確かにオリジナルは北部ですね。
けれどベトナムでは、どこでも誰でもフォーを食べますよ。
店によってもちろん違いはありますが、さっぱり食べられるベトナム人の定番料理です。
こう言っては何ですが、実はフォーというのは、もともとは中国から来た料理なんですよ。
−そうなんですか!?
—リー:もちろんベトナム流に進化したものが現在のフォーですが、もともとはそうだと言われています。
なかなか知られていませんよね。
−接客で気をつけていることはありますか?
—リー:私はお客様との会話をとても大切にしています。
何気ない会話の中から学ぶことがたくさんあると思うからです。
サービスや料理の質を向上させるためには、お客様の声を取り入れることがとても重要なんです。
ちょっとした会話を楽しむ中で、何が必要か、どうやって改善していくかということが見えてきます。
これは私が、今までレストラン経営をしてきた経験から言えることです。
パーフェクトなサービスを届けることはもしかしたら無理かもしれない。
けれどお客様の声に耳を傾けることによって、次はよりパーフェクトに近づけることができる。
そう思いますね。
−スタッフの皆さん、笑顔で素敵です。
—リー:私は、スタッフがハッピーならみんながハッピーになれると考えています。
お見えになるお客様はスタッフの雰囲気というのを必ず感じ取るものですから、スタッフがハッピーだと全てがうまくいくんです。
うちのスタッフはみんなよくやっていますよ。
お客様とも会話しながら、きちんとしたサービスを提供しています。
何が求められているか、きちんと察することができるスタッフです。
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