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2017年、ヤンゴンのトレンド料理はマーラーシャンコー

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ビュッフェスタイルの従量制

マンダレーのものやシャン料理のマーラーヒンと現在ヤンゴンで流行しているマーラーシャンコーの1番の違いは、ビュッフェ形式で客が具材を選べる点だ。
「ザ・スパイシーハウス」では店内に野菜や肉をカテゴリーごとに分けたビュッフェラインがあり、客がボールに好きなだけ具材を入れていく。

野菜と肉は別々のボールにとる
野菜と肉は別々のボールにとる

最後にレジで重さを測って料金を払い、マーラーヒンのように汁なしで調理するか、鍋料理のように汁ありで調理するかを告げ、数段階ある辛さを指定。
さらに白いごはんかチャーハンかを選ぶ。
セットメニューもあり、2人前で1000円程度からとなっている。

つまり、流行の肝はビュッフェスタイルを取り入れたエンターテイメント化にあるといえる。

重さで料金が決まる
重さで料金が決まる

開店のきっかけは中国留学

「ザ・スパイシーハイス」のオーナーであるアウンチョウサンさんに話をうかがった。
彼は中国系の血が入った弱冠24歳の若者で、中国に留学中、この料理に遭遇したという。

「ザ・スパイシーハウス」のオーナー、アウンチョウサンさん
「ザ・スパイシーハウス」のオーナー、アウンチョウサンさん

「マーラーヒンに似ていますが、自分で具材や辛さを選べるところがミャンマー人受けすると思いました。ミャンマーでは数年前から、具材をビュッフェ形式で選べる鍋料理店がはやっていましたから」

帰国すると父親の資金援助を受け、若者の街レーダンに新しくオープンした大型ショッピングセンターに第1号店をオープン。
若者をターゲットにした明るくモダンなインテリアも、店のヒットに貢献していそうだ。

The Spicy House(レーダンセンター店) 住所:B1F, Hledan Centre, Pyay Rd, Kamaryut Tsp., Yangon 営業時間:10:00~21:00
The Spicy House(レーダンセンター店)
住所:B1F, Hledan Centre, Pyay Rd, Kamaryut Tsp., Yangon
営業時間:10:00~21:00

進む食のエンターテイメント化

周辺諸国に比べ、外食文化が遅れているミャンマーでは“エンターテイメントとしての食”がまだ発展しているとはいえない状態だ。
その中にあって、ビュッフェ形式の鍋料理やバーべキューの店のヒットがこの数年でもっとも顕著な食の流行だった。
マーラーシャンコーもその一端といえる。

ただ食べるだけでなく、食を通してなんらかのプラスアルファを楽しめる店が、今後もあとに続くのかもしれない。

この記事を書いた人(著者情報)

maki_itasaka

日本でのライター業を経て、上海(中国)およびハノイ(ベトナム)にて計8年にわたり、現地日本語情報誌の編集に従事。同時に、日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブにも寄稿するかたわら、取材コーディネートや企業リサーチにも携わってきた。ヤンゴン在住4年目。

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