カンボジアで飲食店の出店・集客を考えた時、人口規模を考慮すると、在住外国人だけでなくカンボジア人顧客を狙っていくことは必至の流れと言えます。
しかし、日本でウケるものがそのままカンボジアでウケるとは限りません。
店舗のハード・ソフト面で必要になってくるローカライズ。
そのポイントを検討する上で参考になるのが、カンボジア人に大人気のお店でしょう。
一体何がカンボジアの人々の心をつかんでいるのか?
これからシリーズで、繁盛店の人気の秘密に迫っていきたいと思います。
今回は、プノンペン市内に4店舗、
平日・土日関わらず大盛況の「Shabu Shabu & Sushi buffet」をご紹介します。
“回る食べ物”といえば、寿司。
ではなく、
この店ではなんと、しゃぶしゃぶの具が回ります。
肉のみでなく、野菜から魚介類、練り物、締めの麺まで何でもあり。
いわゆる鍋料理の具がコンベアの上を次々に流れてくる光景は、回転寿司を見慣れた日本人の目にはとても斬新に映るでしょう。
一方で、同じようなシーンに見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。
そうです。
こちらのお店、タイで人気の「Shabushi」という回転しゃぶしゃぶ&寿司のチェーン店にそっくりなのです。
寿司は回らないのも同じです。
地理的に隣接するタイとカンボジアは、食文化においても相通じるものがあり、タイの成功例をそのままカンボジアに持ち込み、ヒットしているブランドがいくつかあります。
タイでは“タイスキ”、カンボジアでは“スキスープ”と呼ばれる鍋料理が大人気。
「Shabu Shabu & Sushi buffet」で提供されているしゃぶしゃぶも、実態は“スキスープ”に薄切り肉を入れたものと言えましょう。
“Shabu Shabu”という外来の言葉で新しさを演出しつつも、元々カンボジアで馴染みのある料理をベースにすることで、現地の人々にすんなりと受容されたのだと思われます。
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