シラチャは、日系自動車メーカーなどの進出によりタイ国有数の工業地帯として発展したチョンブリ ー・ラヨーン地区にある港町で、1990 年以降、周辺の工業団地の増加に伴い日本人居住者が増加、世界 での有数の日本人街として発展している都市である。バンコクからは東部へ約 110 Km に位置し、タイ 最大の貿易港であるレムチャバン港も隣接している。
主な産業は農業と工業、市内における主要産業は日本人居住関連による不動産、マンション、ホテル、 飲食店などによる経済効果により発展。2014 年の時点で約 260,000 人(シラチャやパタヤのあるチョン ブリ県は 139 万人)の住民登録数があり、住民の平均所得は 32,000 バーツあり、タイの平均所得 21,000 バーツ(2014 年タイ統計局調べ)を大きく上回っている。
在留届を提出している日本人は約 7000 人、在留届を提出していない短期滞在などの日本人を加えると約 10,000 人が在住していると言われている。単身世帯が多かったが 2009 年にタイではバンコクに次いで 2 校目となる日本人学校が開校したことから家族世帯が増加、2015 年は、小学・中学あわせて 400 人の生 徒が在籍している。
さらには、日本人学校はバンコク校が 3,500 人を超える世界一のマンモス校になった影響もあり、シラ チャ以東で親が働く小学生・中学生についてはシラチャ校への入学・転校が求められており、シラチャ 校は数年で 1,000 人まで生徒数を増やせる体制を整えている。
今年に関しては、バーツ高などによる経済の悪化に伴い、輸出、内需とも不振で周辺工業団地の人員整 理や、ファミリー向けの住宅が需要に対して供給数が追いついていないといったインフラの問題があり、 日本人居住者数は伸び悩んだが、しかし、AECの経済統合などを見込んで工場の新規進出計画は衰え ず、マンションも2~3年で 5,000 戸以上が完成するなどといった状況から、これから数年間で日本人 の数はさらに増加が見込まれている。
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