安売りの殿堂、ドン・キホーテがシンガポールに初オープン。
店名はDON DON DONKI。
「東南アジア仕様のドン・キホーテグループ新業態」(ドン・キホーテグループプレスリリースより)としてアジア1号店となる。
DON DON DONKIは12月にオープンしたオーチャードセントラル店を皮切りに2018年の6月にはタンジョン・パガーエリアに2店舗目を予定しているとのこと。
ドン・キホーテグループは、実はすでに10年以上前の2006年にTHE DAI’EI (USA),INC.を買収しアメリカに進出済み。
さらには、2013年にハワイ州とカリフォルニア州でスーパーマーケットを展開するMARUKAI CORPORATIONを連結子会社化、2017年9月には、同じくハワイ州でスーパーマーケットを展開する、QSI, Inc.をグループ化。
さらに安田隆夫会長はセントーサ島に移住している。
今後は、シンガポールのみならず、アジアでの展開を視野に入れており、今後はタイでの出店も予定している。
今回のDON DON DONKIオーチャードセントラル店は、ほぼすべてのアイテムを日本製あるいは日本市場向けの商品で揃えており、「ジャパンブランド・スペシャリティストア」をコンセプトとしている。
さらに、店内の日本語表記を前面に出したPOP、日本酒のバーカウンターを設置するなどアミューズメント性溢れる空間を目指しているという。
また、青果、鮮魚、生肉、惣菜や加工食品などは日本産であることに加えて、価格にもこだわり「シンガポール国内におけるプライスリーダーを目指した圧倒的な低価格で提供する」(同社プレスリリースより)そう。
店内のPOPにも「DON DON DONKIは日本製や日本でプロデュースされた高品質な商品をシンガポール国内でどこよりも安く販売することをお客様にお約束致します。」という文言が。
ここにドン・キホーテの意気込みが見てとれる。
そんなDON DON DONKIオーチャードセントラル店に行ってみた。
今回オープンした1号店は、サマーセット駅直結のOrchard Centralの地下2フロア分。
なんと、24時間営業。
日中はもちろんのこと、夜10時でもかなりの人。
ただし、混雑のせいか店内の陳列がだいぶ乱れていたり、惣菜などはガラガラなところも。
地下1階は主に日用品(雑貨、化粧品、家電、インテリア関連)と北海道コーナーやお菓子など。
地下2階が食品となり、いわゆるスーパーのようなつくり。
1月にはDON DON DONKIとコラボするテナントエリアに「北海道マルシェ」がオープン予定。
ここでは、ラーメン、寿司、カレーなど北海道をテーマとした日本食が紹介されるという。
北海道マルシェのオープンは2018年1月。
全体的に、日本の店舗同様の日本語POPなどのおかげで、日本のドンキホーテと同じ雰囲気を感じる。
ただし、通路が広くない上にオープン直後の影響か混み合っている印象。
さらに清算はワンフロアのみのため、レジがある地下1階では、並ぶ列が店内の動線と重なる部分があり、やや動きにくかった。
価格帯としては、確かにシンガポール内で買う日本の製品よりも安く、日本の1.2倍程度。
一部目玉商品としておいてあるものは日本とほぼ変わらない値段のものもあった。
ただし、文房具や雑貨などは、ダイソーにて一律2ドルで販売されているので、それとどう差別化していくのかがポイントなのではと思われた。
特にダイソーも店頭POPで大きく「MADE IN JAPAN」と日本産であることを打ち出したり、パッケージに記載したりしているので、今後は日本産をどうシンガポーリアンに打ち出していくかが課題なのでは。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介