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【マレーシア】ローカルが提供する本格派しゃぶしゃぶ店!マネージャーが語る極意とは

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熱帯の国シンガポールやマレーシアなど東南アジアで定番の鍋料理スチームボート(Steam boat)
日本では冬の定番料理である鍋を熱帯の国で食べるというのは、イメージがわきにくいかもしれない。
しかし、ローカルの屋台街でも人気メニューの一つである。

マレーシアのしゃぶしゃぶレストラン

当地での鍋は、日本のように一つの鍋を大人数で囲む(現地では通常二種類のタレで供される)、あるいはそれぞれ個食でと多様なスタイルで人気である。

今回は、クアラルンプール市内に2017年末にオープンした「Kuro Japanese Steamboat」のマネージャーである、マレーシア人のボスコ・ラム(Bosco Lum)さんに話を伺った。

マレーシアのしゃぶしゃぶレストラン

自信の食材とオリジナルのスープで勝負

–しゃぶしゃぶというとビーフが思い浮かぶのに対し、こちらではポークを推しているという印象があるのですが。

はい、そうです。
日本でしゃぶしゃぶというとビーフがメインだと思うのですが、うちのメインは黒豚です。
他に、オーストラリア産ビーフ(リブアイ)とラム
も提供しています。
平日のランチメニューでは、定食メニュー(※)以外は全て食べ放題となっているので、お腹いっぱいになるまで味わっていただけるシステムとなっています。

※定食メニューは肉1セットと野菜のみ食べ放題となる。
デザートにアイスクリームが1スクープ。

マレーシアのしゃぶしゃぶレストラン

–どうして黒豚をお店の看板に据えたのでしょうか?

ご存知のように、マレーシアはハラル国家です(マレーシアの国教はイスラム教)。
その一方で多国籍国家のため、食文化も人種や宗教によって多種多様
例えば、マレーシアでも中華系やインド系、あるいは外国人は豚肉を好むことも多いのです。
そこで、ただ豚肉を提供するのではなく、肉質や旨味などがワンランク上の黒豚を知り、そのおいしさをぜひ味わってもらいたいと思ったのがきっかけです。

–そしてその黒豚を提供するため「しゃぶしゃぶ」レストランというスタイルにされたのでしょうか?

マレーシアでも、日本食というとまず思い浮かぶのが寿司や刺身、ラーメン、カレーですよね。
となると、新規にレストランをと思っても、なかなか違いが打ち出せない。
しゃぶしゃぶはまだマレーシアではさほどポピュラーでもなく、なんといっても黒豚の良さを存分にアピールできるのではないかと思ったんです。

–実際に黒豚を食べたお客様からの反応はどうでしたか?

とても好評をいただいています。
「今までこんな豚を食べたことがない!」という方も多く、味の違いを体感しているのかなといった手応えを感じます。

–現在のところローカルと外国人の来客比率はどのぐらいですか?

ローカルが7割、外国人(日本人、韓国人なども含む)が3割ですね。
クアラルンプール中心部とはちょっと違うかもしれません。

マレーシアのしゃぶしゃぶレストラン

–しゃぶしゃぶのスープは4種類ほど用意しているということですが。

はい、スープは昆布だし、すき焼き風、カレー、そして特製のKuro Broth(黒豚だし)です。
鍋に仕切りがあるので、1度で2種類のスープを楽しめます。

–人気のスープは、やはりしゃぶしゃぶの定番、スタンダードな昆布だしですか?

いえ、実はカレースープとKuro Brothが人気なんです。
カレーといってもさらっとした中にカレー風味なので食べやすいのかもしれませんね。
特にローカルはカレースープを好む傾向にあるように思います。

–最後に今後の展望についてお聞かせ願えますか?

まずは「しゃぶしゃぶ」という日本料理の認知度を上げること。
そしてやはり、黒豚のおいしさを知ってもらうこと。
もちろん、その先には店舗を増やしていくことなども見据えています。

マレーシアのしゃぶしゃぶレストラン

あ、それと食後のデザートにハーゲンダッツのアイスクリームも食べ放題になってます!


マレーシアのしゃぶしゃぶレストラン

マレー語、英語、中国語など5ヶ国語を話すというボスコさん
インタビュー中もマレー語、中国語などを使いわけ、スタッフへ指示を出していた。

多国籍国家マレーシアでは、他言語を話せることはいろいろな意味で強みになるのではないだろうか、と感じた。

※メニューや食材の写真などは公式サイト参照

寿司、ラーメン、カレーだけではない日本食へ

マレーシアでも日本食といえば寿司や刺身、ラーメン、カレーがまず挙がってくる。
だが訪日客の増加や日本食ブームの後押しもあるのか、グルメ志向が強まってきているのを感じる。

マレーシアにおける日本食も「プレミアムでオンリーワンの食材で勝負」という差別化を図るタイミングがきているように思えた。

Kuro Japanese Steamboat
住所:F-G-3, Plaza Arkadia, 3, Jalan Intisari Perdana, Desa Parkcity, 52200 Kuala Lumpur
TEL: +603 2778 4370
営業時間:11:30-15:30(ランチ)、18:00-23:00(ディナー )
定休日:火曜日
URL:http://cohezon.com/kuro-japanese-steamboat/

この記事を書いた人(著者情報)

kanan_kiri

マレーシア在住の主婦ライター。日本で求人広告代理店、各種雑誌、ローカルペーパーなど紙媒体取材ライターを経てフリーランスに。現在はWeb媒体を中心に活動中。

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