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【タイ】タイ人の思い描く日本を演出して大人気の「居酒屋 剣心(Kenshin Izakaya)」

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初めてタイを訪れると、町の中やモールで日本語の看板やのぼりのある飲食店を多く目にして、驚かれる方も多いことでしょう。
タイにおける日本食は、もはや日常の食事のひとつのジャンルとして浸透しているといっても過言ではないですね。
タイ人オーナーが経営する日本料理店も多くありますが、今回は独特の派手な和風装飾の人気店「居酒屋 剣心」に注目したいと思います。

身近になってきた日本

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タイでは元々人気のあった日本食ですが、以前にも増して一般化してきたのは、2013 年より開始された、タイ人の日本短期滞在のビザ免除からでしょう。
これによって日本への旅行が簡単になり、南国の人たちの憧れともいえる、日本の雪、桜、北海道!といった感じで大型広告も打たれ、2017年には100万人に手が届きそうなタイ人観光客が日本を訪れています。
このような背景もおおいに日本食ブームを後押ししているといえるでしょう。

タイ人経営の居酒屋 剣心

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さて、注目の居酒屋 剣心ですが、名前の由来は、少年ジャンプに掲載され実写映画もヒットした「るろうに剣心」からつけられたとのことです。
日本のサブカルチャー人気はタイに限らずですが、ここでもその人気を発揮。

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ロケーションとお店の様子

剣心は現在2店舗あり、1店舗目は、アソークの中心地よりもほんの少し離れた立地となっています。
オフィス街ともいえますが、どちらかというと通勤や帰宅で素通りしそうな交差点の一角。
オープン当初から派手な和風装飾で目立っていましたが、日本人からすると「外国人から見た日本」の不自然な雰囲気を感じさせるものがあります。
店内は桜の木のディスプレイがあったり、江戸っぽいニュアンスがあったりと、少々キッチュですが、これが地元タイ人に受けたのか、いつの間にか連日満員のお店となっていきました。
来店客のおよそ90%近くが地元タイ人という人気ぶりです。

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2店舗目はスクンビットソイ33入り口付近。
ここは過去、ステーキのお店や、ワインレストランのような洋食のお店が入れ替わりで入っており、人通りは多いのですがなぜか定着しない立地でした。
しかし剣心2号店ができると、そこは見事にいつも大勢の来客の姿が見えるようになりました。

メニューについて

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日本への旅行を想起させるようなビールを全面に打ち出しているのが特徴的です。
モチーフは雪や、ラベンダーなど、やはり人気の北海道をイメージしたビールをプッシュしています。
その他富士の桜などもあり、若いタイ人客に人気のようです。

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食べ物は串もの関係で一品100バーツ(約300円)、お刺身で300〜400バーツ(900円〜1200円)くらいが平均単価で、日本人経営の和食のお店に比べると安めの設定であるところも集客につながっているようです。
日本で調理経験のある料理人が作っているとのことで、お味は日本人が食べてもおいしくいただけます。

Facebookによる集客

タイでのマーケティングで、特にタイ人をターゲットにする場合、集客ツールとして無視できないのがFacebookです。
剣心アソーク店のFacebookページは、「ページいいね」が10万ついており、かなり影響力が強いFacebookページといえます。
オープン当初は、日本人客を意識していたのか、日本語での投稿や、日本人向けの情報誌への広告出稿宣伝などがありました。
しかし、翌年あたりから、ターゲットをタイ人客にシフトしていったのか、タイ語での投稿が目立つようになり、今では完全にタイ語の投稿です。
タイでは常にプロモーションを行っている傾向があり、そちらの宣伝や、来店客の投稿や料理写真などを織り交ぜ、効果的に運用しているようです。

まとめ

飲食業界の日本からタイへの進出はまだまだ盛んですが、大きな成功を上げるためには、いかにタイ人を集客できるかにかかってくると思います。
そうすると、日本人オーナーのお店だけでなく、現地タイ人オーナーによるタイ人集客のノウハウを持った剣心のようなお店も強力なライバルということになるでしょう。

〈店舗情報〉
居酒屋 剣心 Izakaya KENSHIN
住所:155/1 Soi Sukhumvit 21, Khwaeng Khlong Toei Nuea, Khet Watthana, Krung Thep Maha Nakhon 10110
電話:02-661-6202
営業時間:月曜~金曜 11:30~14:00   17:00~24:00
土日 17:00~24:00
Facebookページ https://www.facebook.com/KenshinIzakaya/

この記事を書いた人(著者情報)

ノイ

バンコク在住です。

企業のWebコンテンツ制作、グルメ記事の取材と執筆、またマーケティング関連に携わっています。

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