【目次】
ー 丸の内仲通り(東京駅周辺)、東福生(ひがしふっさ)駅前(東京都福生市)、秋葉原(東京都台東区)などでキッチンカーを用いてバインミーの販売を行っているMIKAバインミー。2019年1月から都内で事業をスタートしたというベトナム・ダナンご出身のグェン氏ですが、ご経歴を教えてください。
日本語を学ぶために11年前に来日し、日本語学校を卒業してからは専門学校でデザインの勉強をしました。卒業後はデザイン会社に就職したのですが、6年前に転職して、2019年1月まではベトナム・タイ・中国からの留学生の人材派遣管理を行っていました。
ー 飲食店とは無縁のお仕事をされていたのですね。なぜ日本でバインミー専門店をオープンしようと思ったのですか?
来日当初から「日本で自分の会社を設立したい」という思いがありました。いざ会社を設立するにあたり、日本でバインミーの地名度が上がってきていることを知り、バインミー専門店をオープンすることに決めました。妻の兄がベトナムでバインミー店を営んでいて、バインミーの作り方を教われたことも理由の一つです。
ー MIKAバインミーの名前の由来とは?
妻と8年前に結婚し、現在6歳と7歳の娘がいるのですが、長女の名前が「美香」なので、「MIKAバインミー」という名前を付けました。
― 娘さんのお名前だったのですね!奥様と一緒に営業されているのですか?
基本的には私一人もしくはベトナム人のアルバイトスタッフと一緒に二人で営業をしています。最近はありがたいことにリピーター様も含むたくさんのお客様に来ていただけるようになり、一人で手が回らない時は妻が手伝ってくれます。
ー 初めて出店される際、最も苦労されたことは何でしたか?
日本の法律や決まりを理解すること、です。
起業するために必要な情報をインターネットで検索し、日本語で理解することはもちろん、市役所や保健所とのやりとりも苦労しました。詳しい方にサポートしてもらったり、一緒に立ち上げたりすることも一つの手かもしれないですね。
― グェンさんの作るバインミーは、かなり好評だとか!
毎日100~150食ほど売れています。売り切れることもしばしばです。
最近はさまざまなフェスティバルに参加しているのですが、初めて出店した「ベトナムフェスタin神奈川」では800食、その後のイベントでは平均して2,000食ほどを売り上げています。
― 初参加の800食も素晴らしいですが、今はその2倍以上を売り上げるようになられたのですね!
実は、初出店の際はまだキッチンカーの運用を本格化する前で、手探りの状態でフェスティバルに参加しました。大好評だったのはうれしいのですが、予想以上に早く完売してしまい、まだまだイベントは続いているのにずっと売り切れ状態。準備不足を痛感しました。しかし、この経験のおかげで次回参加時から下準備を万全にするようになり、キッチンカーで営業していくことへの自信にもなりました。
おすすめメニューのスペシャルバインミーを手にするグェン氏。
ー そこまで売り上げが伸びたのは、客層にも関係があるのでしょうか?
そうですね。出店場所によってさまざまではありますが、ベトナム人よりも圧倒的に日本人のお客様が多いです。しかも大勢のお客様がいらっしゃるので、ランチタイムはお待たせしてしまうくらい忙しいです。
リピートしてくださる方もいて、オフィスビル街の丸の内仲通りでは、当店SNSで出店場所情報を見て、OLのリピーター様がたくさんいらしてくれます。
私としては、現地の味をそのまま提供しているので、ベトナム人のお客様にもっとご来店していただきたいですね!
ー 今後の出店予定を教えてください。
2019年中にキッチンカーをもう1台購入する計画をしています。しかし、キッチンカーだけでは食材の保存、在庫管理など難しい部分があり、価格を抑えることに限界がきてしまうため、実店舗を持つことを視野に入れています。
― ズバリ!グェン氏の夢とは?
もっと多くの日本の方にバインミーを知ってもらえるように、いろいろな場所でキッチンカーの営業をしたいです。そして、2020年に開催される東京オリンピックで、スタジアム前に並ぶ屋台の一つとして出店することが夢です!
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