ハノイの飲食店で働く長尾さんと米田さん、
二人は今流行りの海外インターンシップ制度を利用してハノイに来ている。
海外進出している日系企業の増加と、海外での仕事を体験し、就職活動へ生かしたいと願う学生の思惑が一致したこともあり、近年人気となっているこの「海外インターンシップ制度」。
利用している企業の業種も様々あり、その目的も実に様々なのだが、今回、二人を受け入れた飲食店は「お店のホールや厨房がローカルスタッフ中心となってしまう中、お客様に日本人スタッフがいる安心感を与えることができる」ということで二人を採用したようだ。
学生側としても通常のインターンとの違いを面接時に打ち出せることや、貴重な海外生活経験、留学に比べてコストメリットが高いなど様々なメリットがある。
そこで、「海外インターンシップ制度」を扱っているエージェントで主なところをピックアップしてみた。
アジトラ
タイガーモブ
グローバルウィング
代表的なものをざっと挙げてみたが、それぞれ違いや特色が明確に出ている。
ちなみに、今回お二人を採用した飲食店はグローバルウィングを利用したとのことだ。
双方にメリットの多いこの制度、今後ますます利用する企業と学生が増えるだろう。
そこで、今回この仕組みを実際利用して来越してきた二人に、その理由と将来の目標を聞いてみた。
問:ハノイに来られてどのくらいですか?
長尾さん:二ヶ月になります。
大学を休学して来ました。
来年の5月までいる予定です。
問:何故ハノイの飲食店に来ようと思ったんですか?
長尾さん:海外インターンシップのエージェントを通していろいろ探していたのですが、その中の一つにこの店がありました。
まだ会社としてインターンの受け入れなどが整っておらず、やることも漠然としていましたが、逆にゼロから携わることが出来るので面白そうだなと思い、選択させていただきました。
問:行くまでにどういった準備をしましたか?
長尾さん:自分は特にこれといった準備はしませんでした。
しかし、海外インターンでは一人で多くの仕事をしていかなければいけないので、色んな種類のアルバイトを日本で経験するのも良いかもしれません。
問:来る前のイメージとギャップはありましたか?
長尾さん:自分が想像していた以上に考えるさせられることが多いです。
いま、日本人オーナーの下でインターンをしているのですが、現状ほぼ一人で店の運営を任されているので、主体的に動く時間が多く大変勉強になっています。
問:ハノイに来てみて、大変なことはありますか?
長尾さん:寝る場所がお店の個室のソファなのでそれがキツいです。
洗濯もトイレの洗面台を使ってしたりと、そのあたりが少し大変です。
問:良かったことはありますか?
長尾さん:ある程度お店の運営を任せてくれているので、ものすごくやりがいがあります。
メニューを考案したりお店のコンセプトを考えたりと、実体験として他では経験できないようなことをやらせてもらっています。
問:将来の目標とかありますか?
長尾さん:将来スポーツバーを経営したいという目標があります。
いまハノイでそれに近いスポーツ飲食店をやらせてもらっているのですが、お店で流すスポーツ番組をタイミング的に何が一番ニーズがあるか考えたりと、具体的なオペレーションも含めてやらせてもらっているので大変良い経験をさせてもらっています。
問:ハノイに来られてどのくらいですか?
米田さん:まだ来たばかりで、数週間です。
来年の2月までの予定です。
問:何故ハノイの飲食店に来ようと思ったんですか?
米田さん:就職活動に失敗してしまって、一度リセットするようなイメージで海外に飛び出してきました。
海外での経験を経て新しい気持ちで来年また就職活動に臨みたいなと思っています。
問:行くまでにどういう準備をしましたか?
米田さん:エージェントを通してのトレー二ングで、インターンでの細かい目標を設定しました。
また、インターンの前に一か月間セブ島に語学留学をして語学力の向上に努めました。
問:来る前のイメージとギャップはありましたか?
米田さん:語学の壁がありました。
例えば、英語でのコミュニケーションでも発音や言い回しが違うので、理解するのに時間がかかりました。
問:ハノイに来てみて、大変なことはありますか?
米田さん:言葉の壁も含めて、伝わらないもどかしさが一番悔しいというか、大変です。
僕以外のスタッフが全員ベトナム人なのですが、英語もあまり伝わらず、ジェスチャーや翻訳アプリを利用しながら日々コミュニケーションをとっています。
なかなか日本では味わえない経験です。
問:良かったことはありますか?
米田さん:もともと自分に少し甘いところがあるので、簡単に逃げられない環境は自分にとっては良かったかなと思っています。
またベトナム人スタッフとも仲良くなれて、日本語を勉強しているスタッフと夜中寝る前に日本語勉強会を行ったりと、現地の子とすごく仲良くなることができました。
問:将来の目標はありますか?
米田さん:日本で就職したいと思っています。
商社だったり人材業界だったり、個人の力が発揮できるような業界をイメージしています。
きっと今回のこの海外での経験が役に立つと信じています。
二人とも実際にハノイに来る前と後でギャップがあるようだが、それでも次のステップへの足がかりとして現状を精一杯がんばり、そして将来を見据えている姿にとても清々しいものを感じた。
発展著しいベトナム・ハノイ。
ローカルの人とまさしく同じ釜の飯を食いながらの生活や経験は、社会人になってからハノイに訪れ、仕事をすることとは大きな違いがあるだろう。
今しか出来ない経験、だからこそハノイに在住している身としては少しばかりであるが応援したい気持ちになる。
二人の今後の活躍に大いに期待したい。
店舗情報
名称:熱盛(atsumori)
住所:58 Triệu Việt Vương
電話:0129-421-4075
営業時間:11:00-14:00(L.O.13:30) 17:00-23:00(L.O.22:30)
URL:https://www.facebook.com/Atsumori.hanoi/
店舗情報
名称:満川
住所:18A Pham Huy Thong
電話:0942006968
営業時間:11:00-14:00(LO 13:30) 18:00-24:00(LO 23:00)(drink LO 23:30)
URL:https://www.facebook.com/mankawahanoi/
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