ー 独立に当たり、タイ料理に洋食のエッセンスを盛り込んだということですが、それは何かこだわりがあったのですか?
自分の得意分野は洋食ですので、その強みを生かしたいと思っていました。とはいっても、タイ人がおいしいと思わなければ「タイ料理」とは呼べないので、できるだけ本場の味を再現しています。
装飾に関しては、タイ・バンコクに旅行をした際に訪れた、「タワンデーン・ジャーマン・ブリュワリー」というビアホールにインスピレーションを受けています。ピンクの妖艶なライトが装飾のポイントになっているような印象を受けたので、当店でも使用することにしました。
充実した品ぞろえのお酒と、一般的にイメージするタイ料理店とは異なる雰囲気を気に入ってくださり、リピーターになっていただいているお客様も数多くいらっしゃいます。
ー 初めての出店で戸惑いはありましたか?
私はシェフなので、どちらかというと職人肌です。独立してからは、「職人は経営者にむいていないのではないか」と感じることが多々ありました。また、味の統一をするために1店舗のみでオーナーシェフとして経営をするのか、2店舗以上出店をするのか、長年悩み続けました…。
ー 苦悩があったにも関わらず、2019年4月に2店舗目を恵比寿(東京都渋谷区)にオープンされています。2店舗目出店に踏み切ったきっかけとは?
人がそろってきた、ということは大きな理由の一つとしてあります。中でも、タイ料理店で店長経験があり、タイ語を話すことができるスタッフと出会ったことは今後の幅が広がる大きなものとなりました。
ー 実際に出店されてみていかがでしょうか?
味や食材への「意識」を統一することの難しさを感じています。
海外スタッフと一緒に働いているのですが、食材の扱い方の感覚一つから日本人とは異なります。現在は恵比寿店と渋谷店を行き来しているため、私がいない状態でも両店で同じ味を提供できていますが、頻繁に往来できなくなってもきちんとCONROWの味を出せるのかが課題です。「スタッフの教育」の重要性を学びました。
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