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【カンボジア】居酒屋というより、ごはん処!?ファミリー層で賑わうカンボジアの「和民」

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イオンモールグランドフロアで大盛況のフードコートのメニューと比較すると決して安くない価格設定ですが、ミドルクラスカンボジア人には手が届くレベルといえます。

成功の秘訣はぶれないターゲティング

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「和民」がオープン当初から順調に人気を集めている大きな要因として、明確に現地カンボジア人をターゲットとしている点が挙げられるかと思います。

在留邦人登録数が50,000人を超える隣国タイ・バンコクなどと比べると、2,300人規模のカンボジア・プノンペン(外務省『海外在留邦人数調査統計』平成28年10月1日現在 より)は、在住日本人をメインターゲットとするにはまだまだ小さなマーケット。
勝ち残るためには、現地カンボジア人を取り込む戦略が自ずと必要になってきます。

カンボジア人顧客の嗜好性を見ながら、メニューの改良を重ねている「和民」。
特に、カンボジア人は食事と一緒にお酒を飲まないという特性があることから、オープン当初と比べて食事系メニューが多くなり、おつまみ系のメニューは少なくなった印象があります。

また、日本の「和民」と言えば、宴会でよく使われるイメージもありますが、ここカンボジアの「和民」には子連れファミリーが多く見られます。
消費者の間でも、お酒を飲む場所というよりは、家族皆で食事をする場所として認識されているようです。
ここ数年のプノンペンにおける日系飲食店の栄枯盛衰を見るにつけ、カンボジア人も外国人も全部一律に取り込もうとするような、ターゲットが曖昧な店舗は生き残りが難しいという側面があるかと思います。

今後カンボジア人顧客をメインターゲットとした飲食店展開を考えていらっしゃる方には、「和民」の戦略は一見に値するでしょう。

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■Watami Japanese Dining Cambodia
【住所】No.46, Terrace Avenue, AEON MALL Phnom Penh, #132, Street Sothearos, Sang Kat Tonle Bassac, Khan Chamkarmon
【TEL】023 901 071
【営業時間】11:00-23:00
【定休日】なし
【Facebook】https://www.facebook.com/Watami.kh/?ref=br_rs

この記事を書いた人(著者情報)

HARU

2015年よりカンボジア・プノンペン在住。
現地企業に勤務後、フリーランスライターに転向。
カンボジアの飲食、旅行、アート、カルチャー関連の取材・インタビュー記事を各種メディアに寄稿中。

▼詳細プロフィール
https://lifeart-gallery.com/haru_profile/

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