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北海道5つの町公認の居酒屋「北海道酒場」、海外1号店はシンガポール

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昨年12月、北海道の5つの町(厚岸町、上士幌町、富良野町、幌加内町、八雲町)が公認する居酒屋「北海道酒場」の海外1号店をシンガポールに開業。シンガポールにホールディングカンパニーを置き、日本や海外で多様なレストランを展開するPJパートナーズグループなど数社が共同出資し、エンマルインターナショナル社が運営。シンガポールにおいて北海道の玄関口となるよう、アンテナ機能的な役割も担っている同店を切り盛りするレストランマネジャーの小野さんに、お話を伺いました。

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北海道の5つの町(厚岸町、上士幌町、富良野町、幌加内町、八雲町)が公認する居酒屋「北海道酒場」

—なぜ、シンガポールに「北海道酒場」をオープンしたのですか。

シンガポールは日本食が好まれ、旅行先として北海道が人気という点が大きいです。それにこの国は近隣諸国に比べて独資で進出できますからね。法制度がきっちりしていてグレーゾーンがなく、ルールの中で公平に勝負できる。日本と環境がさほど変わらず、やりやすいと思います。

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店内の様子

—客層は。

ランチは日本人とローカルのお客様が半々。日本人男性のお客様が多いですが、ローカルのお客様もどんどん増えている状況ですね。ディナーは7〜8割がローカル、日本人のお客様は2〜3割ぐらいです。

—北海道からは、食材を仕入れているのですか。

魚介類を中心に、じゃがいも、とうもろこし、そしてそば粉も仕入れています。幌加内町は、実は日本一のそば粉の生産地なんですよ。

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北海道からの食材をメニューで紹介している

—価格設定は。

「思ったよりお手頃だな」とお客様に感じてもらえるラインを意識していますね。特にこのエリアは金融街の一角で、オフィスが多く集まる場所ですから、ランチ需要の取り込みの激戦区になっています。

—人気メニューを教えてください。

ランチでは、まぜ肉蕎麦(15Sドル)、かき揚げ天麩羅蕎麦(12Sドル)、ローストビーフ丼(19Sドル)。うちのそばは量を100g、200g、300gの中から選べて均一価格にしているので、人気がありますね。ディナーは、スペシャル刺盛り(45Sドル)、鶏ザンギ(6Sドル)、北海道じゃがいもコロッケ(8Sドル)です。北海道ミルクだし巻き(10Sドル)とかき揚げ天麩羅蕎麦はインスタグラムでよくシェアされています。このほか北海道の特産メニューというわけではないんですが、チーズフライ、揚げ出し豆腐、天ぷら盛りは、安定的にローカルの皆様にうけるメニューですね。

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人気のまぜ肉蕎麦 幌加内町は、実は日本一のそば粉の生産地!

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ローストビーフ ローストビーフ丼とともに人気メニュー

—日本人と違いローカルの人たちにとって、ラーメンや寿司に比べて、蕎麦はメジャーではないですよね。

先ほども申しましたように、ランチ需要でローカルのお客様は増えていますよ。ざる蕎麦のようなシンプルな蕎麦は日本人のお客様が好みますが、ローカルのお客様は、蕎麦の上に天麩羅や肉などトッピングをしているものを好みますね。見た目にインパクトがあることが重要です。

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ローカルのお客様は、蕎麦の上に天麩羅や肉などトッピングをしているものを好むそう!

そばの量は100g、200g、300gの中から選ぶことができる。均一価格とあって大人気だ。

—不景気の影響は受けていますか。

当店は、高級路線の店ではないので、その影響は感じていないですね。毎日休まず営業しています。土日のランチは難しいですが、このあたりに住んでいる居住者のディナーの需要がありますから、成り立っています。

—今後の出店計画は。

繁華街オーチャード中心部の有名商業施設で伊勢丹が入居しているウィスマアトリアに日本食街「ジャパンフードタウン」が先月オープンしまして、そこに「北海道酒場」2店舗目を出店し、順調に推移しています。今後はシンガポールに加えて周辺国などアジアでの店舗展開の可能性も探っていきたいですね。

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繁華街オーチャード中心部の有名商業施設,ウィスマアトリアに先月、「北海道酒場」2店舗目をオープン!

—北海道はアジアの人々にとても人気の高い訪日旅行先ですね。

シンガポールでもローカルの人々の間で、北海道というブランドの認知度は、日本の他の地域に比べてもトップクラスです。日本に行ったことがない人でもよく知っているワードといえば「北海道」と「神戸ビーフ」ぐらいじゃないですか。北海道の関係者から今や北海道を訪れる外国人のうち4割が台湾からの観光客と聞いていますが、実際に当店に来るシンガポール人のお客様が北海道を旅行したら「周りはアジア人ばっかり」といい、日本ならではの景色や体験ができずにがっかりしたという声も聞こえてきています。だからこそ当店がしっかりと北海道の本当の魅力を情報発信する役割も担っていかなければという責任を感じています。

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北海道の本当の魅力を情報発信する役割も担っていかなければと語ってくれたマネージャーの小野さん

店舗情報

「北海道酒場」タンジョンパガー店

電話 +65-6221-7118

住所 95 TANJONG PAGAR ROAD, SINGAPORE 088516

営業時間 月〜日 午前11時30分〜午後2時30分 、 午後6時〜深夜

席数 49席

店舗面積 1300 スクエアフィート

 

「北海道酒場」ジャパンフードタウン店

電話 +65−6262−3461

住所 435 ORCHARD ROAD, WISMA ATRIA #04-51 , SINGAPORE  238877

席数 39席

店舗面積 1000スクエアフィート

この記事を書いた人(著者情報)

suzumaru

マレーシアとシンガポール、たまに日本を行ったり来たり。

街をウロウロするのが好きですが、すぐに迷ってしまいます。「無計画」「無駄」「回り道」で発見したできごとをレポートしてまいります。

 

 

 

 

 

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