この時期、ジャカルタのMRTには多くの利用者が押し寄せた。
これは地方からジャカルタへの国内旅行者がMRT見物に訪れたからで、言い換えればMRT自体が観光名所と化してしまっているのだ。
MRTの評判は、ジャカルタ島外にも及んでいる。
さて、このMRTの登場により期待されるのが「駅構内への小売店舗の進出」。
鉄道駅にはコンビニがつきものだ。
現時点においても、すでにコンビニが進出している。
中心地からだと終着駅となるルバックブルスグラブ駅にあるのは、ファミリーマートだ。この店舗は、とりあえず必要最低限のものを並べているというもので、決して広くはない。
だが店の雰囲気は意外にも雑然とした感じではなく、喫茶店にも似た品のある印象。ファミマと言えば、客が店内に入るときのあの音楽を連想する人も多いだろう。
が、やはりインドネシアの店舗にはそれがない。
何だか物足りない気がする。
しかしファミリーマートのロゴやイメージカラーは日本のそれと一緒だ。
このような店舗が、今後もMRTの停車駅構内に続々進出すると思われる。
今年開通したのは、あくまでも第1フェーズの区画に過ぎない。
この先、ブンダランHI駅以北の第2フェーズ建設が控えている。
さらに長期的な視点で考えると、ジャカルタ首都圏以外の地域で同様の鉄道が計画される可能性もあるはずで、それが実現するごとに小売業界や外食業界は進出の大きな足掛かりを得ることになる。
いずれにせよ、これからのMRTとそれに付随する産業の成長には随時注目するべきだ。
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