2019年も残りわずかとなってきた…。
この1年を振り返り、お酒を酌み交わす機会も増えることだろう。
この時期、日本から着いてきてくれた妻をねぎらうために、毎年欠かさずに訪れているバーがある。
クアラルンプール中心地にそびえ立つ「ペトロナスツインタワー」の目の前に建つ、第3のペトロナスタワー「Petrinas Tower 3」に入居する「Marini’s on 57」だ。
Petrinas Tower 3は日系大手企業を含め、たくさんの会社がオフィスを構える超高層ビルで、その57階にある「Marini’s on 57」はマレーシアで最も高いルーフトップバーとしても著名だ。
毎年訪れているとはいえ、店内に足を踏み入れると視界を埋め尽くすようなペトロナスツインタワーの絶景に驚かされる。
高さ約452m(88階)でツインビルとして世界一の高さを誇るペトロナスツインタワーは、イスラム教国を象徴する尖塔のような形の超高層ビル。
その尖塔部分は毎晩、輝くようにライトアップされるので、クアラルンプール屈指の夜景スポットとしても有名だ。
贅沢な夜景に酔いしれつつ視線を落とすと、足元に広がるクアラルンプール市街の光の洪水と、KLCC公園のきらびやかな噴水ショーが目に留まる。
美しい光の渦が、特別な夜をより一層鮮やかに演出する。
レセプションで予約の名前を告げると、ツインタワーを一望できる席に案内された。
オーダーしていたシャンパンが注がれ、口をつける。
「今年もここに来ることができた…」という安堵の想いと、こみ上げる妻への感謝を胸に目の前に広がる光景を噛みしめる。
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