先ほど、日本の成人年齢が引き下げられるのは、世界の主流が18歳ということも理由の1つとお伝えしましたが、ASEANでも同じなのでしょうか?
日本の企業の進出著しいベトナム・タイ・シンガポールについて見ていきましょう。
ちなみに、成人式は日本独特のお祝い行事で、3か国とも開催されていません。
◆ベトナムの事情
ベトナムの成人年齢は18歳です。
18歳になれば、自らが引き起こす物事を理解して、次にどのような事態を生むかを予測できる、そのための社会生活を一定期間送っていると考えられているからです。
また、選挙権、喫煙、飲酒、全てが18歳からで、公営ギャンブルなどは21歳です。
婚姻開始年齢は、男性が20歳、女性が18歳となっています。
◆タイの事情
タイは2008年2月に法改正がされたため、飲酒と喫煙が18歳から20歳に引き上げられました。
しかし、飲酒は「家の外でお酒を飲む際の年齢」です。
家庭内で飲酒する分には18歳から可能です。
また、男女ともに婚姻開始年齢は17歳です。
初婚年齢は、他国と比べて若いことはタイの特徴と言えそうです。
選挙権は、18歳以上の男女に与えられています。
タイでは細かく年齢制限が定められているため、注意が必要ですね。
なお、タイでは、ギャンブルは違法ですが、競馬場やオンラインカジノなどがあります。
逮捕者も多く出ているので、タイでのギャンブルはご法度です。
◆シンガポールの事情
シンガポールの成人年齢は21歳です。
選挙権の取得と合わせて、公営ギャンブルができるようになります。
成人すると、カジノに行くのが成人行事の1つになりつつあるそうです。
日本人の感覚では不思議なのが、喫煙と飲酒です。
成人年齢に達していない18歳から、喫煙と飲酒が可能です。
ちなみに、婚姻開始年齢も18歳だとか。
ASEAN各国では、国によって成人年齢や飲酒可能年齢、婚姻開始年齢などが異なります。
しかも日本のように成人したことをお祝いする行事はありません。
日本の成人式が、世界でもまれな特別な儀式ということが伺えます。
「新成人が成人式で問題を起こした」というニュースが毎年のように流れますが、世界でも珍しい行事だと考えると、新成人の方にはぜひ大人な対応をしていただきたい気持ちが強まりますね。
なお、海外進出し現地で人を雇った際は、各国の飲酒可能年齢に達していないスタッフにうっかり飲酒をすすめないように確認しておくことが必須です。
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