記者:ベトナムで苦労したこと、大変なことはありますか?
Pepe氏:私たち外国人だけで、全ての仕事を完結できない点が大変でした。
例えば、言葉の壁や行政関係などで、どうしてもベトナム人スタッフに頼らないといけないことがあります。
また、ベトナムの社会概念的に、飲食店は価値のある仕事だと思われていません。
サービスや料理を提供することは、尊敬すべき仕事であることを世間に見せることが必要だと感じています。
私たちの仕事に対する情熱を、お店を通してベトナム社会に広めていけたらと考えています!
記者:次のビジョンを伺えますか?
増田氏:「PéPé la poule」のチームワークを、もっともっと強化していくことです。
社員1人1人が自分で考えて意見を発信でき、お互いを尊重し合えるようなチームにならないといけないと思っています。
誰から見てもプロフェッショナルで温かいお店でありたいです。
そしてレストラン全体の底上げ。レストラン革命です。
記者:革命とは?
増田氏:現在、当店の社員は1日8時間労働で月6日休みです。
それを月8日休みにしたいと思っています。
ベトナムでは、オフィスで働くような業種なら月8日休みが当たり前ですが、飲食業界はまだまだです。
週休2日・有休12日というレストランは聞いたことがありません。
本来なら2020年4月から社員全員、月8日休みの予定でした。
スタッフに任せる業務が増えるため、新しい業務内容の練習やシミュレーション、シフトまでできていましたが、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行し実現できませんでした。
2年前から掲げていた大事なプランだったので、とても残念です。
記者:そのプランが実現していたら、ベトナム飲食業界にとっては大きな転換になりそうですね。
増田氏:自分たちができることは率先してはじめ、他のレストランの良いところは見習い、たくさんのレストランで切磋琢磨してこの業界を盛り上げていきたいです。
レストランで働く人の未来が光輝くものであってほしいと切に願っています。
記者:他にも野望はありますか?
増田氏:もう1つの大きなプランは、お店の逆輸入です。
「PéPé la poule JAPAN」を日本でオープンさせたいです。
2020年に出店を検討していたのですが、新型コロナウイルス感染症が流行した現状ではとてもリスキーで不可能です。
ただ、ネガティブに捉えてはいません。
今はまだ準備が足りてないかったと、この現状も全てにおいて意味があるのだと思っています。
新型コロナのような大きな変化はめったにないと思いますが、これから起こるさまざまな変化に対応して、チャンスがあれば日本で出店するつもりです。
記者:ベトナム進出を検討している方へのアドバイスはありますか?
Pepe氏:カルチャーショックや誤解、意見の相違に心を備えておくことです。
自分に正直に、何事も一生懸命に取り組めば自分自身が成長できますし、ベトナム人の素晴らしさを理解できると思います!
記者:ありがとうございました。
白を基調とした一軒家で、日中は爽やかな風を感じながら湖面を眺め、夜は湖畔の静かな雰囲気を楽しめるレストランです。
食事はもちろん、シフォンケーキなどのデザートも絶品。
ぜひ、ハノイご滞在の際は訪れてください。
■PéPé la Poule(ぺぺ・ラ・プール)
住所:22 Quảng Khánh, Quảng An, Tây Hồ, Hà Nội
電話:+84 24 62 91 26 41
営業時間:月~土曜11:00~23:00(L.O.22:30)、日曜~22:30(L.O.21:30)
※ランチセットのラストオーダーは15時
URL:https://www.pepelapoule.com/
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