世界的な潮流となっているフィンテック(※)の波が、「微笑みの国」と呼ばれるタイにも押し寄せています。
画期的なテクノロジーを活用し、タイに住む人々の利便性を向上させるソリューションが数多く生まれている状況です。
そこで今回は、タイを代表する有力フィンテック企業のMasiiをご紹介します。
(※)フィンテックとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーを活用した革新的な金融サービスを指します。
2016年に創業したMasiiは、タイ国内における有力オンライン比較サイトを運営するフィンテック企業です。
これまでに600万件に及ぶサービスを比較し、顧客ニーズにマッチしたベストな商品を提示。
ユーザーのお金と時間の節約に大きく貢献しています。
2017年時点で6,891万の人口がいるタイにおいて(*2)、30人ほどのチームで運営されるMasiiは、1000万人を超えるユーザーを抱えており、月次のオーガニック成長(※)率は22%と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を拡大させています。
(※)オーガニック成長とは、他社との提携やM&A(企業の買収・合併)などを通じた成長ではなく、既存の経営資源を活用した成長のことを指します。
また、オーストラリアのベンチャーキャピタル(スタートアップやベンチャー企業に出資する投資会社もしくはファンド)のH2 Venturesと、世界4大会計事務所の一角であるKPMGが公表した「フィンテック100」(2019年版)において、Masiiはタイから唯一選出されており(*3)、同社が繰り出すソリューションは高く評価されていると言えるでしょう。
なお、タイでは4000万人に上る家庭が、月額所得$1,000(約10万7,000円、6月12日時点)以下で生活しており、インターネット詐欺や悪質な貸出しにより、甚大な被害を受けるリスクを抱えているようです。
Masiiでは独自のスクリーン基準を設け、高品質な商品を選別するとともに、ユーザーに対しては手数料を課していない点が高く評価され、業績の急拡大に繋がっている模様です。
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