シンガポールには、3万6000人あまり(出典:外務省「海外在留邦人数調査統計 令和3年版」)の日本人が住んでいます。
日本では海外旅行先としても人気で、東京や大阪、名古屋、福岡から直行便が飛んでおり、シンガポールへの渡航歴がある人は少なくないはずです。
東南アジアの中でも治安がいいというイメージが、その一因を担っているのかもしれません。
世界には、夜間女性1人で歩くのが危険な国は多いですが、シンガポールは比較的安全なため、そのような心配がないと言われています。
しかし、よく現地の治安情勢を調べると、日本にいるときのような感覚で生活、旅行してはいけません。
例えば、シンガポール警察の犯罪統計によると、2017年の犯罪認知件数は3万2668件となり、人が身体的危害を受けるケース(殺人や傷害)が約4500件、窃盗が約1万3000件、金銭的犯罪が約8500件あまりに上っています。
(参照:「Annual Crime Brief 2017」https://www.police.gov.sg/media-room/statistics)
市内のレストラン、ショッピングセンター、路上、空港などでは置き引きやスリが頻繁に発生し、パスポート・金品の盗難被害に遭う日本人旅行者が見られます。
女性が被害に遭う痴漢、強制わいせつなどの性犯罪についても発生しています。
また、インターネットのオンラインショッピングやソーシャルネットワークサービスを悪用した詐欺・恐喝が増加傾向にあります。
詐欺犯罪の手口としては、シンガポール警察をかたるWebサイトに被害者を誘導し、当該Webサイトから被害者の氏名やID、銀行の口座番号、パスワードを入力させ、金銭をだまし取るというものから、オンラインの出会い系サイトで被害者に恋愛感情を抱いたと言い寄り現金を振り込ませるものまで多岐に渡っています。
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