また、日本人の被害で多いのは飲食店、シンガポール動物園、シンガポール最大規模のショッピングエリアであるオーチャード・ロード沿いのデパートやショッピングセンターなどでスリ、置き引きに遭うケースです。
特に、観光スポットとして人気のあるシンガポール動物園、マーライオン公園、マリーナベイサンズ、セントーサ島などで、人混みに紛れて接近する犯人に財布やスマートフォンをすられる事例が多発しています。
2人組の容疑者の1人がハンカチなどを被害者の目の前でわざと落として注意をそらした隙に、残る1人が金品などをすり取るという手口や、窃盗犯が被害者の背中にわざとかけたクリーム状のものを親切に拭き取るふりをして、金品などをすり取る手口などが報告されています。
こういった犯罪情勢を、シンガポールに展開している、または今後展開を計画している企業はどう考えるべきでしょうか。
東南アジアの中で治安が良いことは事実ですが、例えば出社や外出時にスリ・置き引きに遭う、自分が運営するレストランで食事をした客が無銭飲食をしたなどのケースに巻き込まれる可能性は十分にあります。
また、これは多くの途上国でも同じですが、現地の人々は日本人はお金持ちという印象を持っているので、日本人運営のレストランや店舗と分かると金銭的な窃盗が発生しやすくなることも考えられます。
シンガポールは諸外国に比べると家庭での自炊率が低いので、飲食店の展開では利益が見込まれる(もちろん競争もある)と思いますが、治安が良いからという一般的イメージだけを持つのではなく、きちんと現地の情報を確認することが大切です。
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