企業の海外進出には、さまざまなリスクが伴います。
現地の労働体制、ローカルと日本人の文化・言葉の違い、自然災害、気候、そして、政治体制、テロや暴動、犯罪など多岐に渡ります。
加えて、筆者の専門分野である政治的リスクについて言えば、今後ASEAN各国では新型コロナに疲弊した経済の立て直しが大きな課題となり、それによって経済格差が深刻化し、若者たちを中心とした市民による反政府デモや暴動が激しくなる可能性があります。
また、経済格差や雇用創出が難しくなり、職にありつけない人々が犯罪に手を染め、現地の治安が悪化する恐れもあるでしょう。
ASEAN各国の多くは、日本とは異なり人口が増加の一途をたどっています。
急速に進む若者の人口増加に比例するような経済成長と安定的な雇用創出が求められていますが、現実は上手くいっていないのが現状です。
新型コロナの感染拡大は、それを悪化させる要因となってしまっています。
そのような中で、日本企業の進出は現地の経済を活性化させるプラス要因ではありますが、返って職を得られない若者の標的になってしまうリスクもあります。
アフターコロナにおいて、日本企業は「コロナによって疲弊した経済とそれによる治安への影響」を強く意識する必要があるでしょう。
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