タイ人の中で日本料理は、「好きな国の料理はなにか?」との質問にタイ料理を抑えて1位になるなど受け入れられており、中でもとんかつは、揚げ物を好むタイ人から親しまれており、バンコクではラーメン、寿司に次いで専門店が存在している。日本で人気の「さぼてん」や「まい泉」といったチェーンも既にタイで多店舗展開し繁盛しているほか、日本から進出してきた老舗やニューウェイブ店、ローカル発のとんかつ専門店まである。
株式会社リンガーハットは日本の飲食業界の中でも人材育成に力を注ぐことで定評のある企業であり、とんかつ業態が成熟しているバンコクへの出店の中で、日本と同等の接客とサービスをタイ人スタッフに身につけてもらいたいと、3名のタイ人を選抜し日本で3か月間に及ぶ研修を実施した。単に会社の経営理念の共有や店舗での研修のみならず、キャベツの生産農家を訪れたり、生け花やお茶の師範から指導を受けるなど日本人の精神文化の理解を深めるなど徹底した教育を行った。その間、日本人の専任の担当が1名ついたほか、数名がタイ人スタッフの研修をサポートした。
また、リンガーハットグループは2009年10月からすべての野菜を国産に切り替えるなど、美味しさ同時に安心・安全を追求しているが、とんかつ浜勝においても野菜の国産化はもちろん、とんかつに使用する豚には、自然のハーブを飼料として大切に育てられた、健康で安心・安全な「国産ハーブ豚」を使用している。タイにおいても、豚を放し飼いの状態で無投薬で健康に育てているファームから豚肉を仕入れたり、タイ限定で導入したうなぎメニューも、安価で流通している中国産のうなぎではなく、霧島山系の伏流水を使って無投薬で育てられた鹿児島産の安心で安全な美味しい鰻を採用するなど、食材選びからこだわった。
メニューは、週末は家族三世代で食事に行くなどといったタイの食習慣に合わせて、とんかつメニューの他、年配のお客様でも食べやすいよう前述のうなぎやサーモンメニュー、子供や若年層には、日本でも近年導入して人気を得ているお店で手作りのデザートブッフェを用意した。
宣伝について、バンコクではFacebook、Instagramが世界一普及しているが、8か月前からそれらSNSにサイトを立ち上げ、タイ人スタッフの日本での研修中の写真をアップしたり、浜勝の理念やこだわり、メニューなどを発信し続けた。
それらの結果が功を奏して、オープンしてから毎日50%を超えるタイ人のお客様が訪れ、売上も順調に推移している。とんかつ浜勝は、ぜひ今後注目して頂きたい日系チェーン店の一つである。
【とんかつ浜勝トンロー店
住所:The Taste Thonglor, 235 Soi Sukhumvit 55 Klongton-nua Wattana Bangkok 10110 (ザテイストトンロー 235 スクンビット 55 クロントン ワッタナー バンコク 10110 タイランド)
TEL:+66-2-712-7843
営業時間:10:45~23:30
定休日:年中無休
店舗面積:56.4坪
席数:78席
売上:未公表
【とんかつ浜勝トンロー店 URL】 URL : http://ringerhut-thailand.com/jp/hk/
【とんかつ浜勝店舗数】(2015年8月1日現在)
店舗数:国内 106店舗、米国(ハワイ)1店舗、タイ(バンコク)1店舗
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