ところで、「Café Amazon」が多店舗展開に力を入れ始めた2016年。
時を同じくして、世界の「STARBUCKS COFFEE」も攻勢をかけ始めていました。
2015年末にプノンペン国際空港内にオープンしたカンボジア1号店に続き、2016年にはプノンペン市内で立て続けに3店舗をオープンしています。
さらに同市では、地元資本の「BROWN Coffee and Bakery」が「STARBUCKS COFFEE」参入以前からチェーン展開し、既に強固なブランドを確立していたこともあり、「Café Amazon」の多店舗展開による競争激化に注目が集まっていました。
実際、カフェが密集するボンケンコンエリアでは、「BROWN Coffee and Bakery」の至近距離に「STARBUCKS COFFEE」と「Café Amazon」がそれぞれ出店し、まさに熾烈な競争が予想されるような状況となっていました。
しかし現状では、顧客を奪い合うこともなく、3ブランド共にうまく共存中。
それぞれのメイン顧客層は、以下のようにばらけているように見えます。
「Café Amazon」: 大学生や20代を中心とした、とにかく流行りに乗りたいカンボジア人若年層
「BROWN Coffee and Bakery」: 20~40代位までの比較的幅広い層のカンボジア人学生やビジネスマン
「STARBUCKS COFFEE」: 一度は世界のブランドを試してみたいカンボジア人若年層、海外志向のミドルクラスカンボジア人、本格派コーヒーを楽しみたい外国人
「Café Amazon」が特に若い層を惹きつけている理由の一つに、リーズナブルなドリンクの価格があるのではないかと思われます。
カンボジア人が大好きなアイスカフェラテの値段を比較してみると、以下のように「Café Amazon」が最安値となっています。
「Café Amazon」: $2.15
「BROWN Coffee and Bakery」: $2.65
「STARBUCKS COFFEE」: $2.95
※いずれも最小サイズにて比較
さらに、「Café Amazon」のアイスカフェラテはワンサイズで、「STARBUCKS COFFEE」でいうVenti程度の特大サイズとなっており、お得感があります。
若い人々が「自分達向け」と思えるようなスタイリッシュな空間と価格設定。
競合カフェと上手く住み分けができている要因は、このような点にあるのではないでしょうか。
カンボジアのカフェ市場で確固たるポジションを築きつつある「Café Amazon」。
ここに集う人々の服装や行動を観察するだけでも、流行に敏感なカンボジア人の若者達のニーズが垣間見えてくるかもしれません。
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Café Amazon Cambodia
【Facebook Page】
https://www.facebook.com/CafeAmazonCambodia/
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