—売上は好調でしょうか。
具体的な売上高は非公開にさせていただきますが、確実に1年目より上がっています。平均単価も1年目は40シンガポールドル(約3100円)だったのが、今は50シンガポールドル(約3900円)に上昇しています。日本人に比べてシンガポール人はお酒を頼まない人が多いんですが、ソフトドリンクをご注文いただけたり、価格が高いお肉のセットを頼んでいただけるようになったりしています。
それに、この半年でインドネシア人のお客様が急増したことも、ユニークな傾向と言えます。富裕層の子女などがシンガポールに留学していて、両親がシンガポールに遊びにきた時、ファミリーで会食しに来る際に当店を選んでくれているようなのです。シンガポールの大学に留学しているインドネシア人女子大生が、うちの店を気に入ってくれたのがきっかけで、シンガポールに住むインドネシア人のコミュニティーに口コミで広めてくれたようなのです。インドネシア人のみなさんは日本人のようにお酒を飲みながら食事をするという習慣があまりないようで、とにかくよく食べますから「日本産和牛食べ放題」の業態を喜んでいただいている様子です。一番高級な和牛を注文する傾向が強いので、客単価は平均単価の倍以上になっています。
ー外国人の雇用抑制策などで、シンガポールのサービス業界では人材不足が叫ばれています。
スタッフを雇用するのが本当に大変ですね。日本で人材育成をしていた時と同じように厳しく教育をすると、スタッフはすぐに辞めてしまいます。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」。山本五十六さんの名言をいつも自分自身に言い聞かせています。ここのところ、ようやく従業員が定着してきたんですよ。
増井涼太さんプロフィール
工務店で修行し自分の会社を経営した後、大手中古車販売会社のトップセールスマンから飲食業界に転職。もつ鍋業態の「木村屋本店」などを日本で多店舗展開するKIDS(キッズ)に入社し、不採算店舗を地域トップの大繁盛店に躍進させた手腕が買われ、同社が出資したシンガポールの会社に出向。シンガポールの事業を立ち上げから任されている。増井さんの一番の趣味は外食することで、2000シンガポールドル(約15万円)以上を1カ月に費やす根っからの外食好き。日本食を好み「ラーメン屋さんなんかは、しょっちゅうランチしに行きますね。シンガポールには居酒屋、そば、うどん、焼肉など日本食レストランが豊富なので、いろいろな店に行っています」といい、週に一回の休日も「常に外食しています」。シンガポールに来てから今に至るまで日本に一度も帰省していないというほど、シンガポールで外食事業に熱中している。
店舗情報
店名 「東屋 ロバートソンキー店」
住所 30 Robertson Quay #01-12/13 Singapore 238251
電話 +65−6737−6863
営業時間
日〜木 午後5時〜午前1時 (ラストオーダー 午前0時)
金、土 午後5時〜午前4時 (ラストオーダー 午前3時)
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