経済ステージが上がるとともに、衣類は「ただ着られればよいもの」から「自分を魅せるもの」へと変わっていきます。
カンボジアはどうでしょう?
近隣諸国に比べると、現地の人たちのおしゃれ感度はまだあまり高くない印象。
都市部を中心に、身なりに気を使っている若者の姿はみられますが、いわゆるパジャマを外出着にしている人の姿も多くみられるような状況です。
一因として、安くておしゃれなファッションアイテムを買える場所が少ないことが挙げられると思います。
お隣のベトナムでは、「H&M」の正規販売店が満を持してオープンしたことが最近話題になっていましたが、カンボジアには世界的に有名なファストファッションの販売店が未だほとんど上陸していません。
現地の人たちは、主にローカルの市場やモール、ブティックなどで衣類を調達します。
衣類を扱う店舗数こそたくさんありますが、そこで扱われている商品の中には、世界的なトレンドからすると時代遅れに感じられるものや、質が悪いものも少なくありません。
これまで、在住の日本人からは「欲しいものが見つからないので、カンボジアで服は買わない」という声が多く聞かれました。
しかし、ここ数年で少しずつ状況に変化がみられます。
最近増えているのは、ファクトリーアウトレット店。
有名ブランドの過剰生産品や規格外品を格安で入手できるので、カンボジア人はもとより、これまで着るものに困っていた在住外国人にも人気です。
今回は、そんなファクトリーアウトレット店の中でも、連日賑わいを見せる「ZANDO」の様子をお届けします。
プノンペン市内に4店舗あるこちらの「ZANDO」。
レポートするのは、外国人や現地富裕層が多く住むボンケンコンエリアにある店舗。
おしゃれ感度の高いカンボジア人に加え、日本人や中国・韓国系の外国人顧客が多くみられます。
店の前には高級車の姿も。
1階にメンズ・キッズアイテム、2階にレディースアイテムという構成。
洋服だけでなく、靴や鞄、小物なども販売されています。
取り扱いが多いブランドは、「H&M」、「FOREVER21」、「ZARA」といったファストファッションブランド。
いずれもオリジナルの商品です。
縫製業が国の一大産業であるカンボジアにも、これらのブランドの製品を作る工場が数多くありますが、ほとんどは輸出用。
「ZANDO」に並ぶ衣類の表示を見ると、多くがMade in Vietnamとの記載があり、隣国ベトナムの工場から流れてきたアウトレット品が中心であるようです。
その他、中国製、バングラディッシュ製のものもみられました。
元の値札を残したままプライシングされているものも。
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