2016年度に米誌タイムが選んだ「世界のヘルシー朝食ベスト10」にランクインしたナシ・レマ。
理由はマンガンやタンパク質、炭水化物のバランスが良く取れ、辛みのサンバルソースが代謝を促すから、だそうです。
因みに1位はトルコの朝食で、和朝食は3位にランクインしました。
マレーシアでは定番の朝食とされるナシ・レマ。
もちろん朝のみならずランチやディナーで食べる人も多くいます。
バナナの葉にくるまれているものや、お皿に綺麗に盛り付けられているものなど形はそれぞれ違いますが、具材はおよそ同じです。
ここで「ナシ・レマ」について詳しくおさらいしてみます。
ナシ・レマはそもそもゴハンの調理方法のことを指し、インディカ米にココナッツミルクと塩を入れて蒸します。
この場合何かの葉で香りを付ける方法もあります。
蒸し上がった米に添え物として、サンバルソース、かたくちイワシの揚げたもの、ピーナッツなどを添えて食べるのです。
通常はこのゴハンにチキンや魚、ヤギの肉などをメインに載せ、卵ときゅうりのスライスを添えて頂くのが普通です。
そして何と言っても味の決め手になるのは「サンバルソース」。
これはナシレマの脇に必ず添えてある赤ソースのことです。
サンバルソースは唐辛子と玉ねぎ、そしてにんにくをペースト状にしたものですが、家庭によってそれぞれ味が異なります。
このソースが美味しいか美味しくないかで、その店の人気を大きく左右するようです。
ナシ・レマは屋台から本格的レストランまで、あらゆる場所で食べることができます。
特にラマダン(断食・5月15日~6月14日まで)時期には、多くのイスラム教徒が夕方になると食を求めて買い物に出て来ます。
街中に小さな屋台が多く出店され、店それぞれのナシ・レマがあるので面白いです。
日常生活でも至るところで見かけ、地元の会社員が足繁く通うカフェや観光客用のレストランでも絶品のナシ・レマがいただけます。
実は大統領や要人、または海外からのVIPがよく来店する有名店があります。
一番人気はもちろんナシ・レマで、休日ともなると美味しい朝食やランチをお目当てに多くの人が集まってきます。
噂を聞きつけ行ってみると、やはり写真のように混雑していました。
休日のランチということもあり、家族連れや観光客が列をなして席が空くのを待っています。
中には表彰状や記事のインタビューの切り抜き、大統領一家の写真など古くから営んできた名店であることが伺える品々がズラリ。
さらに驚いたのは中のスタッフの手際の良さです。
マレー人は比較的のんびりした性格で、あまり急ぐことがないと言われますが、ここのスタッフは違います。
入れ替わり立ち替わり来店する客を、片っ端から席に案内していきます。
席が足りない場合は、わざわざ外にテーブルを出すというサービスまで行っていました。
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