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【インドネシア】やっぱり米は欠かせない!現地のKFCに行って分かったこと

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asean190129kfc1同じ看板のファストフード店でも、地域によって特色がある。

東南アジアの場合、日本と同じく米文化圏に属する。
稲という植物はそもそも熱帯原産で、気候さえ安定していれば年3回収穫できるものだ。
それ故に、東南アジアには二次作物という概念がない。

日本では米に代わる蕎麦、ヨーロッパでは小麦に代わるライ麦というように、一次作物が不作に終わった場合の予備が必ず用意されている。
しかし米を通年に渡って収穫できるなら、わざわざ二次作物に頼る必要はない。

ASEAN諸国は、日本以上の「米社会」と言えるだろう。

KFCの「音楽文化」

asean190129kfc4さて、今回の記事はあのファストフード店について。

筆者は子供の頃から、あまりKFCというお店を利用することはなかった。
どちらかといえば、パーティー料理を揃えるという印象が我が家にはあり、ファストフードにしてはウェイトが大きいと感じていた。

そのため、インドネシア市民がKFCをマクドナルドのような感覚で利用する光景には少し驚いてしまった。
もっとも、この国には鶏肉を油で揚げたアヤムゴレンと呼ばれる料理が存在する。
KFCのフライドチキンは、その延長線上という認識なのだろう。

インドネシアのKFCは、海賊版CD問題の対策拠点でもある。
この国の音楽業界は、氾濫する違法コピー商品に悩まされた時期が長かった。
そこで、KFCを始めとする有名ファストフード店でCDを配布するというキャンペーンを打ち出したのだ。
音楽の視聴方法がCDからストリーミングに移り変わった今、このキャンペーンはKFC独自の音楽文化として定着している。

それだけ若年層にリーチしやすい店舗、という認識で間違いないだろう。

この記事を書いた人(著者情報)

澤田真一

フリーライター、グラップラー。175センチ88キロ。ASEAN経済、テクノロジー関連情報などを各メディアで執筆。

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