みなさんは、“フレンチタコス”を食べたことありますか?
“フレンチタコス”は1990年代、フランスのリヨン郊外で生まれ、起源はアルジェリア料理だそうです。
小麦粉でできたトルティーヤに、肉やフライドポテトなど好みの具材やソースを入れて包み、パニーニを焼くパニーニクッカーで焼き目を付けて出来上がりです。
本場のメキシカンタコスとは大きく異なる料理という印象ですが、ボリューム満点のフレンチタコスは現在も若者を筆頭にフランスで人気です。
今回はハノイ初のフレンチタコス店「Hey Pelo」のオーナー夫妻、フランス人のJulian(ジュリアン)さんとベトナム人のPhuong(フォン)さんにお話を伺いました。
記者:ベトナム進出のきっかけを伺えますか?
Julien氏:2016年にNGO団体“School on the Boat”のコミュニケーションマネージャーとしてハノイに短期滞在をしました。
その時に、「いつかハノイでフレンチタコスのお店を始めたい」と思うようになりました。
一度フランスに戻り、大学でブランディングとコミュニケーションの修士課程を修了。
「また海外に行きたい」という思いからベトナムに戻り、フリーランスのマーケティング、グラフィックデザイナー、クラブでのDJを経験し、2018年に妻のPhuongとともに「Hey Pelo」をオープンしました。
記者:フォンさんは、ハノイのご出身ですか?
Phuong氏:いいえ、故郷はベトナム北中部の都市・ヴィンです。
そこにある大学の経済学部を卒業した後、ハノイで働くように。
副業でVinmart(ベトナムの大手ミニマート)のレジをしていた時、常連だったジュリアンと出会いました。
初めて彼が私にフレンチタコスのお店をやりたいという話をした時、それがどんな食べ物か分かりませんでした。
初めて食べたのは、彼の両親がクリスマスにハノイに来た時です。
フレンチタコスの材料を持ってきてくれ、彼とそのフランス人の友達がフレンチタコスを作ってくれました。
初めて食べましたが、とてもおいしくて驚きました!
記者:なぜ“フレンチタコス”のお店を始めようと思ったのですか?
Julien氏:ベトナムは、ストリートフードが盛んですよね。
そんなベトナムで、私の好きなフランスのストリートフード“フレンチタコス”を多くの方に知ってもらいたいと思ったからです。
フレンチタコスは私の出身地ならではのご当地グルメなので、フランス人全員が知っているわけではありません。
私は12歳の頃からフレンチタコスを食ベて育ったので、多くの人に愛される味を提供する自信がありました。
記者:どのようなお客様がいらっしゃいますか?
Phuong氏:Tay Hoエリア(※)に1号店をオープンした時は、欧米人のお客様がほとんどでした。
その後アジア人のお客様(ベトナム、日本、韓国など)が増えていき、口コミで私たちのフレンチタコスが知られるようになりました。
初めは20%ほどだったベトナム人のお客様が、現在は約65%です。
(※)ハノイ市内中心部の北西に位置する、タイ湖周辺のエリア。欧米系のおしゃれなカフェやレストランが多い。
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