イギリスロンドンから列車で40分。
豊富なレストランと若者やファミリーで賑わう街Tonbridge(トンブリッジ)。
意外かもしれませんが、ここイギリスではタイ料理がとても人気でタイ人も多く住んでいるのです。
そんなイギリス、トンブリッジで人気のタイレストランGaab Kaoを取材しました。
取材に応じてくれたのは、マネージャー(店長)のファーストさん。
現在Gaab Kao を含め2店舗をケント州で展開しており、3店舗目をオープンする計画を立てているのだそうです。
店名のGaab Kaoはタイ語で「さあごはん食べよう!」という意味で、みんなでシェアするタイ料理にぴったりの親しみやすい名前です。
−イギリスでタイレストランをするにあたって難しいことはありましたか?
ファースト氏(以下敬称略):昔からイギリス人はタイ料理が好きなので、タイ料理にはすぐに馴染んでもらえました。
とくにこの10年ほどは、イギリスでのタイ料理の質が上がってきています。
かつてはスパイスなどの材料を取り寄せることが難しかったこともあって味が物足りなかったのですが、現在ではオリジナルのタイ料理にかなり近い味がイギリスでも出せるようになりましたからね。
ロンドンに行けば、どこにでもタイレストランを見かけるようになりました。
ただ、イギリス人も色々なバリエーションを求めて、今では他のアジア料理店が人気になってきて、少しタイ料理の勢いは落ちてきています。
また盛り返すといいのですが。
ベトネム料理、インドネシア料理、もちろん日本料理も。
最近では食のインターナショナル化が進んでいますから。
ファースト:パッタイ(タイの焼きそば)が人気ですね。
あとはグリーンカレーやカオ・パット(タイのチャーハン)、チキンサテー(焼き鳥)です。
けっこうどのメニューも満遍なく人気ですよ。
そりゃあ「ちょっと辛さを控えてください」というお客様もいますが、意外とイギリス人はタイ料理に辛さを求めているんです。
「もっとレッドチリを入れて!タイにいるような気分を味わいたいんだ!」って。
こっちはかまわないんだけど、汗だくで泣きながら「これだ!これこそタイ料理なんだ!」って言って食べているのを見ると「本当に?」って心配しますよ。
そんな感じで本場のタイ料理とそう変わらない味を提供できていると思います。
−メニューを拝見させていただくと、タイ語をアルファベットで書かれているんですね。
ファースト:そうです。
イギリス人のお客様にはタイ語の料理の名前は分からないかもしれないけど、料理の名前を知ってもらうことにつながりますよね。
例えば日本のSUSHIや TEMPURA 、KATSUみたいに。
それにイギリス人にとってタイはホリデーで訪れるのに人気のスポットです。
料理の名前を知っておいてもらって損はないと思います。
例えばGAIはチキン、NEURはビーフ、GOONGはエビです。
常連のお客さんは皆さん慣れたものですよ。
−タイ人、あるいはアジア人のお客様はいらっしゃいますか?
ファースト:なかなか多くの方に来ていただいています。
私たちは常に伝統的なタイ料理になるべく近い形で提供したいと思っているので、タイ人のお客様にも好評です。
−タイ料理に欠かせないカービング(フルーツや野菜にに花や鳥のモチーフを専用ナイフで彫刻するタイの伝統文化)はいかがですか?
ファースト:イギリス人の方は最初びっくりされますよ。
これは何だ!素晴らしい!って。
うちのスタッフにもスペシャリストがいます。
とても根気のいる作業ですが、慣れればかなり早くできます。
うちのスタッフはスキルが十分なので、時々お喋りしながらでもパーフェクトにやってますよ。
料理に華を添える、大事な文化だと思っています。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介