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カンボジア交通事情の実態とは 

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ASEAN諸国ナンバーワンの・・

バイクタクシー、トゥクトゥク、メータータクシー、公共のバス。
カンボジアの移動手段は様々ですが、ビジネスなど長期滞在の場合、自由に動けるようバイクや車をレンタルもしくは購入することを検討される方も多いことでしょう。
いずれにせよ、この国の交通事情をよく知り、危険を踏まえたうえで運転することをお勧めします。

なぜならカンボジアは、交通事故発生件数がASEAN諸国内で最も多いとも言われている国。
そして、死亡事故発生率は日本の約4.5倍以上、自動車数あたりの死亡事故に至っては日本の百倍も死亡事故が発生しているんです。
そんな驚くべき数字が報告されているこの国の、交通事情の実態についてお伝えします。

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カンボジア交通事情の実態

2016年から交通法改正により、ヘルメットやシートベルトの着用、飲酒運転などの交通違反に対する取り締まりが強化されました。
同時に罰金が厳罰化され2倍~5倍増額となり、在住外国人を含む国民全体の関心の的となったカンボジアの交通法。
その実態はと言うと・・。

プノンペン中心部の交差点には警察官が配置され、交通ルールを無視する不届き者を取り締まっています。
正規の罰金は5000リエルなど違反内容により異なりますが、違反切符などというものはなく、確実に警察官のポケットマネーになるであろう、限りなくブラックに近い罰金です。
筆者がこの国に住み始めた6年前は、外国人と分かるとなぜか止められ高額の罰金をふっかけられることも珍しくなく、警察官相手に値引き交渉した経験が何度もあるほど・・。
そんな状況なので、取締りをなんとかすり抜けようとする人も多く、交通法を守る意識は極めて低い、無法地帯のような現状です。

そんな悪習を阻止すべく、カンボジア政府も動き出しました。
2016年に改正された交通法によると、罰金は日本のようにチケット制で銀行で支払うことになり、切符の罰金を15日間以内に支払わない運転者は裁判所に呼び出されることになったのです。
そして全国の罰金未払いの違反者の氏名が記載されたリストが公表されることに。
また、警察官には、徴収した罰金をポケットに入れる代わりに交通警察に提出するよう指導。
そうして徴収した罰金の70%は正式に警察官に分配されるという仕組みに。
これによって、警察官のクリーンな取り締まりと、国民の交通法規に対する意識が向上するのでは、と一気に期待が高まりました。

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この記事を書いた人(著者情報)

2011年よりカンボジアに在住。
現地のあれこれを発信していきます。

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