ー 新型コロナウイルスの蔓延により、どのような変化がありましたか?
2020年4月からサーキットブレーカー(シンガポール独自のロックダウン)が発令され、飲食業は店内飲食が禁止、持ち帰りとデリバリーのみ営業可能になりました。シンガポール政府からは家賃の補助や減額などのサポートもありましたが、それでも店舗の維持費に満たない金額でした。
ー 状況打破のために何か対策をされましたか?
急ピッチで持ち帰り用のメニューを作成することにしました。しかし、航空便が激減し、日本からの食材輸入に遅れが発生。その影響で価格が高騰し、原価管理に苦労しました。なんとか売り上げを維持しようと、店休日を返上して運営していたところ、曜日感覚が狂い、客数の想定や仕込み数などにミスが発生するように。そこで、毎週土曜に20食限定で「TAKAYAMA SPECIAL弁当」の販売をスタートしたところ、スタッフのミスも減ると同時に、多くのお客様に興味を持っていただくことができました。また、購入した方がSNSにアップしてくださる記事なども想像以上の反響を呼び、お店の宣伝にも繋がりました。
ー 店内営業ができない状況でも、お店の知名度を向上させることができたのですね!
はい、店内飲食が可能になってからは、海外旅行ができないため外食を楽しむ富裕層の来客が増え、現在でも1ヶ月以上先まで連日、予約で満席の状況です。
シンガポールでは比較的落ち着いている現在でも、新型コロナ蔓延防止策としてオフィスへの出勤人数が制限されているため、以前ほど周囲のオフィス街に人がいません。そのため、ランチセットを廃止して増加した富裕層向けのおまかせコースのみ提供し、ディナーの接待向けメニューを休止したところ、過去最高益の売上額を達成した月もありました。
ー 今後の展開について教えてください。
多店舗展開をして、「Takayama」ブランドを通じて、多くの方に和食の魅力や食の喜びをお届けしたいです。いずれは一線を退くことも考えていますが、現状の高級業態では人に依存する点、食材面の仕入れなどから店舗拡大が難しいため、現在の店舗を維持しつつ、多店舗展開用として新しい業態を構想していきます。
ー 最後に夢は何ですか?
前述した通り、Takayamaよりもカジュアルで、シェフとお客様の距離が近く、会話を楽しめる居酒屋のような業態を開発したいです。その業態をシンガポールのみならず、さまざまな国で展開できれば面白いと思います!
店舗名 | Takayama |
---|---|
業態 | 割烹料理店 |
店舗住所 | Downtown Gallery #01-09/10 6A Shenton Way, Singapore |
電話番号 | +65 6224 0864 |
営業時間 | ランチ:火〜土曜12:00〜14:30(L.O.13:00)、ディナー:月〜土曜18:30〜22:00(L.O.20:00) |
定休日 | 日祝 |
URL | https://www.facebook.com/SGTakayama/ |
MAP |
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