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【タイ】【タイ仕掛人インタビュー】海辺の町初の日本食店「富士山」がオープン

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Q:他に地方としての利点はありますか?
A:まず、言えることは、物価が安い。
物件を借りる時の家賃や、内装費、買い出し用の車両関連費など、バンコクに比べ格段に安価です。
人件費もバンコクほど高止まりはしていません。
この点は確かに有利です。

ただ、日本食店であるため、食材費はモノによりけりです。
日本米、のり、寿司ネタなど一律に安価というわけではありません。
むしろ値が張るものもあります。
そこをうまく、どうメリハリをつけていくかです。

先日は、ロール寿司に使うアスパラガスがあまりの高価で困っていたところ、週に4日だけ開く市場があることを地元の方に教えてもらい、ちょうど良いものに巡り会うことができました。
そういった情報にいかに接することができるかが大切です。

「富士山」で初お披露目の新メニュー「黒お好み焼き」。タイ人客に大人気。
「富士山」で初お披露目の新メニュー「黒お好み焼き」。タイ人客に大人気。

Q:従業員の確保で苦労はありませんか。
A:そもそも人口の少ない地方都市。
さらに、日本食レストランがないのですから、日本食の経験者もほとんどいない。
ただ、この町からバンコクなどに出て、調理の修行を積んだタイ人調理人も少なからず存在します。

そういった調理人もいつかは故郷に帰り、両親の面倒を看たいと考えています。
そうした人材に巡り会い、確保することができれば貴重な戦力になります。
私もそうやって採用をしました。

Q:開店したばかりの今、どのようなことに気を遣っていますか。
A:日本食店の経験が少ないスタッフもいますから、竹亭のころのような数多いメニューはまだ提供ができていません。
人気のあったメニューを厳選し、確実にオペレーションができることを確認してから順次増やしていく予定です。

また、買い物についてはバンコクのような渋滞がありませんから、バイクで十分。
機動力を持たせたいと思っています。
バイクには、いずれサイドカーのような荷台を増設させるつもりです。
改造したものを、地元では「サレン」と呼んで愛用しています。
これで、一度にたくさんの仕入れができます。

今日も一日、お疲れさまでした。明日も頑張ろう。
今日も一日、お疲れさまでした。明日も頑張ろう。

【取材後記】
2月には54歳になる橋本さんに初めて会ったのは、6年程前、バンコクでの交流会の席だった。
竹亭は知っていたものの、その素朴な人柄に惹かれた。
再び会うことになったのは、同店を閉店すると決意した昨年8月。
もっと、頻繁に顔を出せばと悔やんだ。
それから約半年。
橋本さんはプラチュワップキーリーカンの地で見事に蘇り、飛躍した。
心からのエールを贈りたい。
同じ50歳代。
同じ幼い娘を持った父同士。
今回の取材では、橋本さんの愛娘にも挨拶できた。
私のために熱燗をつけてくれた。
酒はほろ苦く、甘かった。
喜びで眼鏡が濡れた。

◆Fujisan Japanese Restaurant
住所:119/6 Sala Cheep Road
Amphoe Muang Prachuap Khim Khan, Prachuap Khiri Khan, Thailand
電話番号:081 850 1940
営業時間:10:00〜14:00、17:00〜21:00
店休日:月曜
E-mail:zaurus2002@hotmail.com
Facebook:https://www.facebook.com/Thailandfujisan/


この記事を書いた人(著者情報)

kobori

2011年11月、タイ・バンコクに意を決して単身渡った元新聞記者。東京新聞(中日新聞東京本社)、テレビ朝日で社会部に所属。警視庁記者クラブで2・4課担当を通算4年経験。銀行破綻などの各種金融事件、阪神大震災、オウム真理教事件などの取材にも当たった。事件記者出身だが、取材対象は政治・経済、社会、科学、文化までなんでも。日本の新聞、雑誌、タイのフリーペーパーやウェブサイトなどでも執筆中。著述、講演多数。

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