フランチャイズ展開で支店を増やす試みを行っているのが、現在島内に4店舗ある「A Poke Theory」です。
A Poke Theoryのポケボウルは、ベースはすし飯、玄米、レモンハーブキヌア、ロメインレタスの4種類。
メインはマグロ、サーモン、アボカドで、味付けは基本の醤油ベースのものの他に「スパイシー・ガーリック・セサミ・ツナ」や「アボカド・味噌・サーモン」など。
具材は、デフォルトで、とびこ、ふりかけ、ゴマ、パイナップル、ニンジン、チェリートマト、キュウリ、海藻が入り、いらないものを指定する引き算式となっています。
値段は、こちらもポケの量(gで計量)により異なり、「ライト」は9.90ドル、「レギュラー」は12.90ドル。
魚類と卵焼きのみが乗ったスーパーのパックの海鮮丼でも10ドル前後するため、栄養のバランスの取れたポケボウルがこの価格というのはお得感があります。
ガッツリ食べたい時には、デフォルトの具に加え、ハワイアンBBQチキンやケイジャンコーンなどの「プレミアム具材」を1品1-2ドルで追加できます。
A Poke Theory
支店情報等はHPにて
郊外の中小企業などに勤めている人たちの普段のランチは、ホーカーセンターで2ドル程度で買える、具の少ないパーム油で調理されたギトギトのビーフンやチャーハンなど、あまり体に良くなさそうなもので済ましてしまうことが多いようです。
公立の学校給食のメニュー改革もつい近年始まったばかりで、まだまだ多くの人の間で食育という概念が乏しい国だと言えます。
ポケボウルは、ファーストフードでありながら、美味しく具だくさんで、炭水化物、タンパク質、ビタミンなどバランス良く栄養が摂れるというのがコンセプト。
また、店内やポケボウルを入れる容器もおしゃれで、感度の高い人向けです。
経営者側は、教育水準が高く食育の概念を持ち、ランチにそこそこのお金をかけられるほど収入に余裕のある人たちが多く集まる金融街で戦略的に店舗展開をしている、というところでしょうか。
今後、各ポケボウルの店は、金融街に留まるのでしょうか、それとも金融街で十分に認知度を高め、他のエリアにも進出するのでしょうか。
ともあれ、シンガポールでは客層による所得や教育の違いも経営戦略に取り入れる必要がありそうですね。
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